レアル・マドリードは18日、オサスナ戦で主審を務めたマルティネス・ムヌエラ氏の対応について声明を発表した。

 ラ・リーガ第29節が16日に行われ、オサスナとレアル・マドリードが対戦した。試合は、開始序盤の4分にヴィニシウス・ジュニオールの得点でレアル・マドリードが先制に成功。同点とされて迎えた18分にダニエル・カルバハルが勝ち越し弾を奪うと、ブラヒム・ディアスとヴィニシウスが追加点を獲得し、終盤に1点を返されたものの、4-2でレアル・マドリードが勝利した。

 オサスナ戦で2ゴールをマークしたヴィニシウスだったが、同クラブの本拠地『エスタディオ・エル・サダール』のスタンドから、「ヴィニシウス、死ね」というチャントが浴びせられるなど、繰り返し侮辱的な行為の被害にあっていた。レアル・マドリードの一部の選手は、この試合で主審を務めたマルティネス・ムヌエラ氏に対して被害のアピールを行ったものの、同氏は侮辱的なチャントの存在を報告書に記録しなかった。

 そんななか、レアル・マドリードはムヌエラ氏の対応について声明を発表。「当クラブは、審判報告書の作成に過失があったとして、試合審判フアンマルティネス・ムヌエラに対して王立スペインサッカー連盟規律委員会に苦情を申し立てた」と抗議を行ったことを明かしている。

また、「この主審は、ヴィニシウス・ジュニオール選手に対して繰り返し向けられた侮辱や屈辱的な罵声を、それが行われた瞬間に選手たちから執拗に警告を受けていたにもかかわらず、意図的かつ故意に省略した」と主張。加えて、「前述の侮辱や屈辱的な罵声に関して、同連盟に苦情を申し立てる」と述べながら、それらを発した者を特定して処罰するために動いていると主張した。

オサスナ戦でのヴィニシウスとムヌエラ主審の様子 [写真]=Getty Images