ミロク情報サービス(MJS)は3月18日、「ミロク会計人会連合会」との共創によって、会計事務所向けERPシステム「ACELINK NX-Pro 会計大将」の「AI-OCR」機能をより実務に即した操作性に改善したほか、処理速度の向上を図るなど大幅に強化したと発表した。

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 今回の強化は、電子帳簿保存法やインボイス制度への対応のため記帳代行の業務量が増加傾向にある会計事務所の負荷を軽減し、さらなる効率化と生産性向上をサポートするもの。

 主な機能強化ポイントとして、仕訳マスターアップロードなど、従来必要だった初期の導入準備が不要となった。ACELINK NX-Pro 会計大将へのAI-OCR機能の導入後、すぐに利用を開始することができる。

 ACELINK NX-Pro 会計大将と同じ操作感で直観的に利用できる画面構成に改修。AI-OCR解析と仕訳作成を同時に処理実行することで、スピーディーに仕訳が作成できる。また、AI-OCR入力後、即座に仕訳連結ができるよう処理画面上に仕訳連携ボタンを配置した。

 AI-OCR入力画面で生成した仕訳は、条件検索で抽出が可能。後から確認・修正を行う際もスムーズに対応できる。

 さらに、自動仕訳作成時に、科目が判定できない場合、不明勘定を自動セットする機能を6月から提供する予定。不明勘定をまとめて修正することで作業を効率化することができる。

 同社では、今回のリリース以降も、「クレジットカード明細書」のほか、対応書類を追加する予定。また、令和6年確定申告から利用できるよう、所得税確定申告での「医療費領収書」「寄付金受領証明書」「保険料控除証明書」「源泉徴収票」のAI-OCR入力の対応も開発を進めている。

AI-OCR機能を強化