故・石ノ森章太郎さんの代表作のひとつであるSFアクション漫画「サイボーグ009」の誕生60周年を記念し、同作初の舞台化が決定した。5月18~26日に東京・日本青年館で上演される。
石ノ森章太郎の「ノ」の字は、約60%縮小が正式表記。

1964年に「週刊少年キング」(少年画報社刊)で連載を開始した原作は、世界各地から集められ、悪の組織「ブラック・ゴースト」に戦争兵器として改造された9人のサイボーグ戦士(ゼロゼロナンバーサイボーグ)たちが、アイザックギルモア博士の手引きによって組織に反旗を翻し、葛藤しながらも世界の平和のために力を合わせて戦う姿を描く。66年、79年、2001年と3度にわたってテレビアニメシリーズが制作され、15年には永井豪氏の代表作「デビルマン」とのクロスオーバー作品「サイボーグ009 VS デビルマン」も公開されている。4月19日発売の「チャンピオンRED」6月号(秋田書店刊)では「サイボーグ009 太平洋の亡霊」(漫画:早瀬マサト)の連載が始まる。

主演の009/島村ジョー役は元宝塚歌劇団男役スターで、声優としても活躍している七海ひろきが担当。002/ジェット・リンクを高橋駿一、003/フランソワーズ・アルヌールを音波みのり、004/アルベルト・ハインリヒを里中将道、005/ジェロニモジュニアを桜庭大翔、006/張々湖を酒井敏也007/グレート・ブリテンを川原一馬、008/ピュンマをToyotaka、ギルモア博士を大高洋夫が演じる。また、ブラック・ゴーストの忠実な戦士である0010/プラス(シキ)役を滝澤諒、0010/マイナス(リク)役を相澤莉多が務める。

演出は植木豪、脚本は亀田真二郎が担当。両者は「『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage」などでのコンビで知られる。

3月25日午後6時30分から、製作発表記者会見の模様がYouTubeで生配信される。七海らゼロゼロナンバーサイボーグを演じるキャスト陣と植木、石森プロ・ライセンス部の及川美香氏が出演する。会見内では新情報を公開し、キャスト陣によるスペシャルパフォーマンスが披露される。

七海からのコメント全文は以下の通り。

【七海ひろき(009/島村ジョー役)】
石ノ森章太郎先生の不朽の名作「サイボーグ009」の初舞台化で島村ジョーを演じるプレッシャーを感じています。
しかし、期待と楽しみな気持ちも大きく、素敵なカンパニーの皆様と一緒に、最高の舞台をお届けできるよう一生懸命挑みたいと思います。
私自身は少しのんびりしているタイプなのですが……本番はマッハ3以上で動けるよう頑張りたいです!
連載開始60周年を彩る、素敵な作品になるよう盛り上げていきたいと思います。ぜひ観に来てください。

初の舞台化! (C)石森プロ (C)舞台「サイボーグ009」製作委員会