メジャーリーグサッカー(MLS)で嘘のようなゴールが決まった。

とんでもないゴールが生まれたのは、16日に行われたMLS第4節のシカゴファイアvsCFモントリオールの一戦だ。

試合は2つのPKでモントリオールが2点を先行するも、前半のうちに1点を返す。後半にモントリオールが1点を追加。しかし、終盤にシカゴファイアーが粘りを見せ、後半アディショナルタイム5分に3-3の同点に追いついた。

このまま引き分けかと思われた中、99分にとんでもないゴールが誕生。決めたのはシカゴファイアーのアメリカ代表MFケリン・アコスタだった。

アディショナルタイムは9分が設けられており、残りわずかな時間で逆転に向けて諦めないシカゴファイアー。パワープレーに出ていた中、GKからのパスを受けたアコスタが、自陣のハーフウェイライン付近から前線へハイボールを蹴り出した。

選手たちはこのボールを狙っていく中、なかなかボールが落ちてこない。モントリオールのGKジョナサン・シロワも前に出て対応しにいくが、急降下してきたボールはゴールへ吸い込まれるように落下。GKはなんとか手を伸ばして触るも、そのままネットを揺らした。

ハイボールが強風に煽られ、ゴールへと伸びていった奇跡のようなゴール。超能力を使ってボールの軌道を変えたかのようなミラクルゴールにスタジアムは騒然。「奇跡だ」「見たことがない」「信じられない」と様々な反応があり、モントリオールの選手たちもお手上げという反応だ。

シカゴは世界有数の強風が吹く街として知られ、「Windy City(風の強い町)」という名前でも知られている。まさに、シカゴがもたらした勝利と言えるだろう。

アコスタは試合後「かなり壮大で、とんでもなくクレイジーだった」とゴールを振り返り、「試合には言いたいことがたくさんあるが、良い結果だったので受け入れることにする」とコメント。奇跡の勝利を喜んだ。

ただ、シュートではなく何かが起これば良いと蹴り出したとコメント。「基本的にボールを混戦の中に入れて何かを生み出すことだった」とボールの狙いを語り、「今回はセント・パトリックス・デーの幸運に恵まれたものの、風がそれを受け止めてくれた。僕にとってそれは、足から離れた瞬間に自分自身に腹を立てそうになったことの1つだった。『しまった、チャンスを逃してしまった』という感じだった」と、個人としてはクロスボールもミスになったと感じたと心境を明かした。