ベシクタシュの元イングランド代表MFアレックスオックスレイド=チェンバレンは戦列復帰が近づいている。

ヴェンゲル時代のアーセナル17歳で青田買いされたチェンバレンリバプール移籍後はプレミアリーグ優勝にCL優勝…様々なポジションをこなす利便性も有し、ピッチに出れば100%の熱量でチームのために走り回るファイターだ。

クラブキャリアでタイトルに恵まれイングランド代表でも通算35キャップを誇る実力者。しかし、その選手生活にはケガがつきまとう。

印象的な大ケガといえば、やはりリバプール移籍1年目の2017-18シーズンだろうか。ユルゲン・クロップ体制初期の勢いに溢れていたあの時期、チェンバレンは終盤戦のCL準決勝でヒザ前十字じん帯を損傷…決勝の舞台に立てず。

その影響でロシアW杯を断念しただけでなく、18-19シーズンもほぼ全休。CL優勝はこのシーズンなわけだが、チェンバレン自身は一切試合に絡めていない。

これら以外にも大小問わず断続的にケガを繰り返し、加入1年目の序列を取り戻せぬまま、昨季でリバプールと契約満了に。イギリスにもいったん別れを告げることにし、心機一転トルコへ。

今季のベシクタシュでは、昨年12月下旬まで加入後の公式戦全試合に出場。しかし、2023年最終戦で背中の筋断裂(いわゆる“ぎっくり背中”)という重傷を負い、長期離脱することとなった。

あれから3カ月弱…

トルコ『Fanatik』によると、チェンバレンイギリスに帰国して治療し、ようやく今月末でトルコに戻ってくる見通しに。ベシクタシュに合流次第、全体練習にも参加するという。

『Fanatik』はチェンバレンについて「才能と熱意に溢れるフットボーラー。当初はシーズン絶望と診断されたが、諦めずにここまで回復した」と賛辞を贈る。

なんだか未だにアーセナル時代の印象も残るチェンバレンだが、実はもう今年で31歳。ここからのキャリア終盤戦が、ケガに悩まされないものとなることを、心の底から願いたい。