対戦相手が北朝鮮ということで、普段以上に注視されている「W杯26アジア2次予選兼アジアカップ2027予選」。3月21日に国立で、26日にはアウェーの平壌で試合が行われる。その2試合に出場する代表メンバーが発表されたのだが、元日本代表で今や日本サッカーのご意見番とも言える田中マルクス闘莉王氏が激怒しているのだ。

 闘莉王氏は自身のYouTubeチャンネルを通じて、森保監督の選考を痛烈に批判。ヤリ玉に上げたのは、約1年4カ月ぶりに長友佑都を招集したことだった。

「俺は長友佑都が大好きだし仲もいいけれど、俺だったら呼ばない。年齢とかそういう問題ではなく、去年からあんまり調子が上がらず、パフォーマンスが落ちてる。今の日本代表の中では、実力的に少し下。絶好調の長友佑都なら40歳でも45歳でも呼びますけど、少し衰えてんのかなという感じはしました」

 長友を選んだことが穴埋めのように感じるのだが、そうであれば別の選手を呼んでテストすることもできたのではないか、と提言した。

 森保監督は長友にピッチ内外で存在感を発揮してほしいと期待を込めているが、闘莉王氏は厳しく指摘する。

「最近、かっこいいこと言ってるように見えるんですけど、内容をまとめてみると、大したこと言ってねえのかなと。ただ盛り上げ役を連れて行きたいだけ。アジアカップの成績が悪かっただけに、カムフラージュしたいのかな。でも俺はダマされないよ。アジアカップの反省しなきゃいけないのにしないで、長友を連れていくことによって盛り上げようとしてる」

 批判はポジション分けにも及んだ。以前はGK、DF、MF、FWの4つに分けていたが、近年はGK、DF、MF/FWと、MFとFWの選手を一緒にするのが当たり前になっている。これに対して、

「ちゃんとMFはMF、FWはFWに分けるべき。一緒にしてFWの選手が点を取れていないのをカムフラージュしているのが気に食わない。FWの選手なのにMFでも登録することで、ゴール数の少なさを隠している」

 さらに、そのFWについても、

「FWはボールを持った時に何ができるかっていうことがいちばん大事。ボールを持った前田大然選手、浅野拓磨選手はもう、ひどいです。違う人たちにもチャンスあげましょうよ。広島の大橋祐紀選手にチャンスあげましょうよ。古橋はどうなってんだ。古橋にはあんな厳しいのに前田、浅野選手はいいのか」

 大橋祐紀と古橋亨梧を大プッシュし、新しい風を吹かせてほしいと訴えた。

 ホームでの北朝鮮戦はよほどのミスがない限り無失点に抑え、3点は取ると予想。はたして、その通りになるのか。

(鈴木誠)

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