冨安の招集外について森保監督は「まだプレーしていない、出場していないのが大きな理由」と語った(C)Getty Images

 日本代表が北中米ワールドカップのアジア2次予選で北朝鮮との2連戦に臨む。3月21日にホームの国立競技場で、26日にアウェーの金日成競技場(平壌)で行なわれる試合に向けて、18日からトレーニングがスタートした。

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 今回の招集メンバーはアジアカップを戦った選手たちがベースだが、冨安健洋三笘薫伊東純也らが外れ、長友佑都や小川航基などがスカッドに名を連ねた。この顔ぶれには韓国メディア『STAR NEWS』も反応。「三笘は負傷離脱中だが、冨安のメンバー外は意外だった。最近、怪我から回復し、アーセナルの試合メンバーにも入っていたからだ」と伝えていた。

 冨安はアジアカップからチームに復帰後、ふくらはぎの負傷により戦線離脱が続いていた。しかし、3月12日に行なわれたチャンピオンズリーグ決勝トーナメント・ラウンド16第2戦のポルト戦で、約1か月ぶりにベンチ入りを果たしていた。

 一方、アーセナルの専門メディア『now.arsenal』は、冨安の森保ジャパン招集外について「クラブが喜んでいるだろう」と報じている。その理由を次のようにレポートした。

「冨安はここ数週間、負傷からの復帰を急ピッチで進めていたため、インターナショナルマッチウィークを国際試合で過ごすのではないかと予想する向きもあったが、代表チームから招集されておらず、多忙となる時期を前に体力を温存するための待望の休養となった。冨安が飛行機で世界中を飛び回り、プレーすることがないことをクラブは喜んでいるだろう」

 アーセナルは現在、プレミアリーグで首位に立ち、3月31日には勝点1差で3位につけるマンチェスター・シティとのビッグマッチを控えている。終盤戦の重要な時期なだけに『now.arsenal』も「マンチェスター・シティ戦はタイトルを決める試合になるのではないかと予想するものもいるだけに、アーセナルにとっては怪我がちな選手たちが出場できることを非常に嬉しく思っているだろう」と綴っている。

 アーセナルの公式ホームページでは3月18日のトレーニングに励む選手たちの写真が掲載されており、練習に取り組む冨安の様子も写っている。日本代表でその姿を見られないのは残念だが、しっかりと回復した先にあるマンチェスター・シティ戦での活躍を期待したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

北朝鮮戦の”冨安招集外”に韓国から「意外」の声 地元からは「待望の休養」「クラブが喜んでいる」と安堵も