JR在来線の定期特急には、走行距離50km未満といった短距離列車も存在します。このたびのダイヤ改正で北陸本線の「しらさぎ」が敦賀止まりとなったことで、その序列に変化はあるのでしょうか。

敦賀止まりとなった「しらさぎ」

2024年3月16日に実施されたJRのダイヤ改正では、名古屋・米原~金沢間を結んだ特急「しらさぎ」が北陸新幹線の延伸開業に伴い、名古屋・米原~敦賀間の運行に短縮されました。米原~敦賀間は距離にして45.9km。特急列車としては、ずいぶんと短距離になってしまいました。

しかし、JR在来線にはそれよりも短い定期の特急列車が存在します。

最短なのは、JR九州の「きりしま」です。日豊本線の国分~鹿児島中央間で区間運転を行う列車があり、その距離は33.7km。今回のダイヤ改正以降も設定されています。

2023年3月の段階で次点につけていたのは、JR東日本高崎線を走る「あかぎ」でした。上野~鴻巣間の列車が設定されており、距離にして46.7kmです。しかし今回のダイヤ改正により、この間に僅差で前出の「しらさぎ」が食い込み、「あかぎ」が3位になりました。

4位は昨年に引き続き同率で、距離47.4kmのJR東日本「はちおうじ」(東京~八王子)とJR九州の「かいおう」(博多~直方)が並びます。

特急「はちおうじ」にも使われるE353系電車(画像:写真AC)。