キーボードアプリ「Simeji」を提供するバイドゥ東京都港区)が、Z世代を対象に行った「将来役に立たないと思う教科」に関する調査結果をランキング形式で発表しました。

キャリアに生かせるイメージが持てない?

 調査は2024年1月22日から同月29日、10〜24歳の男女を対象に実施。3747人から有効回答を得ています。

 3位は「理科」です。料理や掃除に関する豆知識は化学に基づいていることも多く、知っていると得することが意外とあるというのは大人世代なら実感できると思いますが、Z世代からは「元素とか電流とか絶対に使わない!」「生き物のこと知っても将来言う機会ない笑」「普通の会社員とかで使わない」「将来の夢が理科とか実験に関するものじゃないし楽しくない」「理科は日常生活で使わない」など、授業で習うことが日常生活で直接的に役に立たないと感じている人が多いようです。

 2位には「図画工作」がランクイン。日常生活の中で使うシーンがなく、専門的な職業でしか活用されない技術と感じている人が多いようで、「工作をする職業があまり少ない」「芸術家になる以外で使うことがあまりない気がする」「小学校ぐらいしか名前が出ない、それ以降は選択教科になるし」「普段生活していく中で、特に物を作らない」「何かを作るよりかはPCとかで仕事する」「IT企業に務めたい」といった声が寄せられました。

 そして、1位となったのは「音楽」でした。「音楽って大人になっても使うことはあるけど、仕事とかでは使わない」「国語や算数、理科社会と違って、絶対使うということはなさそう」と将来、音楽関連の職業に就かない限り役に立たないと考える声が多く集まる結果に。また、「音楽は知識がなくても楽しめる」「音楽なんて聞いてればいい。歌うときは楽しく歌えればいいよねー」「音楽は人それぞれ好みがある」との声も上がり、Z世代にとって音楽は学ぶよりも自身の感性で捉えたいものと感じていることがうかがえました。

 調査結果を受けて、同社は「Z世代が将来役に立たないと感じる教科には、授業内容が日常生活や将来のキャリアに生かせるイメージが持てないという特徴がみられました」「学生時代は将来役に立たないと感じていた教科も、大人になって意外な場面でその重要性を再認識することも多々ありますよね。ぜひ幼き日の記憶とともに、見比べてみてください」とコメントを寄せています。

オトナンサー編集部

Z世代が考える「将来役に立たないと思う教科」って?