2023年からファミリーマートのオリジナルベーカリーファミマル BAKERY」が展開している、“生”シリーズが大きな話題を集めている。 「生クリームを練り込んで焼き上げたしっとりした食感」が魅力で、現在までにバラエティ豊かなパンが登場している同シリーズ。



ファミマル BAKERYの「生シリーズ」



 2月下旬から新商品が続々とリリースされており、ここ最近「生シリーズ」のパンにハマる人は急増している。ネット上では「見つけたら即購入すべき」という声も少なくない。「生シリーズ」のどこに人を惹きつける魅力があるのか。3月12日に発売された「生シリーズ」の新商品2つと、人気商品を実食レポする。※以下、価格は全て税込です。



「生シリーズ」に登場した2つの新商品



コッペパンでは珍しい食感



白生コッペパンカスタード&ホイップ)138



 まず2月27日にリリースされ、人気を博している「白生コッペパンカスタード&ホイップ)」(税込み138円)。コッペパンは外側が茶色く焼かれたイメージではあるが、「白生コッペパンカスタード&ホイップ)」は真っ白。



 口に運ぶと“口の中で溶ける”とまでは言えないが、それでも噛む度にどんどん口の中でとろけていく。飲み物の必要性を感じないほど、口の中がパサつくことなくしっとりとする。これまでいろいろ食べてきたコッペパンの中でも、最も少ない咀嚼回数で食べ終えることができた。



白生コッペパンカスタード&ホイップ)の断面



 中のミルクホイップとカスタードクリームもマシマシ。食べている最中、食べ終わった後には口の両サイドにホイップとクリームがついていないかをチェックしなければいけないレベル。コッペパンでは珍しい食感であり、確かにハマる人が続出するのは無理もない。



◆高級感がありながらもジャンク



生ドーナツ(いちごみるくホイップ)145



 次は3月12日にリリースされた「生ドーナツ(いちごみるくホイップ)」(税込み145円)。一口食べるとやはり「しっとり」という感想が真っ先に浮かんだが、「白生コッペパンカスタード&ホイップ)」の時の「しっとり」とは若干異なる。もちろん、生地もしっとりはしている。ただ、いちごみるくホイップがパンパンに詰め込まれており、 いちごみるくホイップのしっとり感に圧倒された。



 味は甘いには甘いが、“甘ったるい”ということはない。胸焼けするような、胃もたれするようなパワー系ドーナツではなく、甘いものが苦手な人にもオススメしたい。また、ラグジュアリーな口溶けではあるが、圧倒的な量のいちごみるくホイップが入っており、ジャンクさも兼ね備えている。嫌なことがあった時にガッツリ口の中に放り込みたくもなる商品だ。



ドーナツ断面 



 ちなみに、菓子パンのドーナツにかかっている砂糖は、“降りかかっている”というよりは“ベタっと張り付いている”という印象が強い。しかし、しっかり降りかかっており、持ち上げる度に砂糖がぱらぱら落ちてしまう。上手く食べないと服やテーブルに砂糖がついてしまうため注意が必要だ。



◆封緘用シールは上手く剥がせず



生スコーン6個入(いちご)185



 最後にこちらも3月12日にリリースされた「生スコーン6個入(いちご)」(税込み185円)。さすがにスコーンだけあって、上記2つの商品よりはパサパサ感はある。しかし、スコーンとは思えないほど、しっとりとした食感になっておりこれまた新食感。パサつくにはパサつくが、口の中に嫌な渇きを覚えることはない。



 全体的にいちごの風味が感じられるが甘さは控えめ。計6つ入っているが、アッサリ完食してしまえるほど、味自体は食べやすい。とはいえ、練り込まれているいちごチョコチップからは、あまり味がしなかったことは残念。


 また、一口サイズと見せかけて、一口で食べるには若干大きい。男性の筆者でもそのように感じたので、女性の場合は1個食べ切るためには二、三口で食べる必要があり、形状的には食べやすいとは言えない。



 ちなみに、パッケージには小分けして食べたい人に配慮してか、封緘用のシールがついている。とはいえ、筆者が不器用だったために上手く剥がせなかったが、袋を閉じるシールとしてはしっかり機能を果たした。



シールが上手く剥がせなかった



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 数年前から専門店が乱立するなど、生チョコ生キャラメルのような滑らかな口溶けを味わえる“生食パン”ブームが巻き起こった。生食パンをはじめとした“生”を冠するパンはいずれも値が張るため、手を出すことに躊躇していた人は少なくない。ただ、「生シリーズ」はいずれも手ごろのため、興味のある人は食べてみてはどうだろうか。


<写真・文/望月悠木>


【望月悠木】フリーライター。主に政治経済社会問題に関する記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。Twitter:@mochizukiyuuki



ファミマル BAKERYの「生シリーズ」