ユベントスのマッシミリアーノ・アッレグリ監督(56)が、速ければ今夏にも退任する可能性があるようだ。

アッレグリ監督は2014年にユベントス指揮官へ就任すると、セリエAでの5連覇など多くのタイトル獲得に貢献。2019年に一度指揮官の座から退いたが、2年後の2021年夏に現職へと復帰した。

しかし、復帰後はクラブが財政難に陥った影響も大きく受けることに。昨シーズンは不正会計を巡る処分で勝ち点をはく奪されてしまい、チャンピオンズリーグ(CL)出場権すら逃す結果となった。

迎えた今シーズンは開幕から安定した成績を残しているが、MFポール・ポグバドーピング違反、MFニコロ・ファジョーリが違法賭博によってそれぞれ長期出場停止処分を受ける事態に。それでもセリエAで3位につけるが、首位インテルとの差は「17」にまで広がり、スクデット獲得は絶望的な状況となっている。

現在リーグ戦3試合未勝利なこともありアッレグリ監督への批判も増してきているが、イタリアカルチョメルカート』によるとクラブも指揮官との別れを望んでいる模様。アッレグリ監督とユベントスの契約は2025年夏まで残るものの、早ければ今夏退任の可能性があるようだ。

同クラブの株式の過半数を所有する『Exor』の会長、ジョン・エルカーン氏は2022年に退陣したアンドレア・アニェッリ前会長時代との決別を希望。前政権との関わりが深いアッレグリ監督と袂を分かち、ボローニャのチアゴ・モッタ監督のような若手指揮官の招へいを望むと伝えられている。