アメリカでは地域によってコヨーテや野生のオオカミが近くに生息しているという場合がある。
カリフォルニア州に住む男性は、ある日自宅の庭にオオカミかコヨーテのような姿をした動物が侵入しているのを目撃した。
だがよく見てみると、それはシベリアン・ハスキーだった。どうやら何者かによってこの周辺に運ばれて置き去りにされたようなのだ。
【画像】 オオカミかコヨーテが侵入⁉と思ったらハスキーだった
カリフォルニア州オレンジ郡に住むフリントさんは、自宅の庭にその動物を偶然見つけた瞬間、怯んだ。
ちょうどそのとき、飼い犬で体重40kg超えのシェパード・ミックスのステラを連れていたのですが、一瞬オオカミかコヨーテと思われるものが庭に立っているのが見えたんです。
鶏小屋の近くにいたので、てっきり鶏を襲おうとしているのかと思いました
その動物は、警戒するようにフリントさんと距離を置きながら、まさにオオカミのような遠吠えをしたという。
だがよく見るとそれはハスキー犬だった。なぜ、シベリアン・ハスキーがここにいるのだろうか?
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フリントさんは一旦自宅に引き返し、パートナーのジャイロさんに話した。
私たち2人はそれから数時間かけて犬に食べ物やおやつを与え、なんとかして信頼を得ようとしました。(フリントさん)
捨てられた可能性が高いことを知らされる
2人は、このハスキー犬について手がかりを得ようとした。
犬は首輪もつけておらず、獣医のもとへ連れて行ってもチップは埋め込まれていませんでした。
私たちは飼い主を探そうと家もまばらな田舎町の近所を尋ねて回り、SNSにも投稿したりしましたが、何の手がかりも得られませんでした(フリントさん)
この田舎町では、以前からいらなくなった動物を置き去りにするために車でやってくる人がいるということを、ここに30年暮らす隣人から聞いた。
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おそらく、犬は誰かの車でこの田舎町まで運ばれて、捨て去られたのだろう。犬は去勢手術もしていなかった。
フリントさんとジャイロさんは、犬が飼い主から適切な世話を受けていなかったと判断。その犬を家族に迎える決心をしバルトと名付けた。
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偶然の出会いから永遠の家を見つけたバルト
バルトにとって、フリントさんとジャイロさんの庭に迷い込んだのは何かのお導きがあったのかもしれない。
本来動物好きの2人は、これまでにもいろんな動物を保護してきた。バルトにとって、2人との出会いは救いに他ならなかった。
ジャイロと私は、あらゆる動物に健康で愛情深い生活をさせる場所と資源があれば、保護することは義務であり、特権であると強く信じています。
そうして、バルトは永遠の家を見つけた。フリントさんとジャイロさんの家族の一員となったバルトは、現在幸せに暮らしている。
毎日毛づくろいも丹念にしてもらっている。
まだ子犬のバルトは、やんちゃなところがあります。すでにリモコンと私のお気に入りのクロックスを壊してしまいました。
でももちろん許しますよ。バルトはまだ子犬です。それに、私たちには時間も愛情も根気もありますからね(フリントさん)
心やさしき人と出会い救われた犬にSNS上では喜びの声
フリントさんはTikTokでバルトとの出会いのストーリーをシェアした。
すると心温められた多くのユーザーから、2人のやさしさを称賛するコメントが相次いだそうだ。
ひとつ確かなことは、バルトはあの日自分にふさわしい永遠の家を見つけたということだ。
海外の犬にも猫同様、正しい飼い主を選ぶNNN的存在の流通システム「WWN(わんわんネットワーク)」が発達しているのかもしれない。
References:Man Thinks Wolf Has Broken In, Ends Up With New Pet/ written by Scarlet / edited by parumo
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