元プロ野球選手で野球解説者の高木豊氏が19日、公式YouTubeチャンネル『高木豊 Takagi Yutaka』を更新。昨シーズンに横浜DeNAベイスターズでプレーしたトレバー・バウアー投手が、メキシカンリーグで短期契約を結んだことについて言及した。
■1ヶ月間の短期契約
バウアー投手は同日、自身の公式X(旧・ツイッター)で、メキシカンリーグのディアブロス・ロホス(メキシコシティ・レッドデビルズ)のメンバーとして、今月24日に行われるニューヨーク・ヤンキースとの試合に登板することを発表。
さらに4月11日から5月8日の間、同チームで5試合に登板することを明かした。その理由について、「万が一MLBからオファーが来たとしても、すぐにローテーションに加わることができる」と説明していた。
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■水面下での交渉の可能性
高木氏は、「メジャー復帰したいんだろうなあ。メジャー、メジャー、メジャーだよ」とバウアー投手の胸中に思いを馳せる。
バウアー投手は今月11日、トライアウトプログラム「アジアンブリーズ」に参加し、ロサンゼルス・ドジャース傘下のマイナーチームと対戦。3回2安打無失点の好投をみせていた。
これにも「3イニングだったけど、素晴らしかった。ピシャッと抑えたでしょう。確かにメジャー級のピッチャーだよな」と話す。
何としてもMLB復帰を目指そうとする姿勢に、「何か、そういうことがあるのかな、裏に。そこまで復帰したいんだっていう願いが届きそうなのがあるのかな」と、水面下でMLBのチームとの交渉が進んでいる可能性も推測する。
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■5月合流でも「10勝すると思う」
すでにDeNA側はバウアー投手に再契約のオファーをしており、10億円を超える額での単年契約を提示したとの報道も。バウアー投手側も、DeNAとの再契約の可能性を否定していないとも伝えられる。
高木氏は、MLBからのオファーがなかった場合、バウアー投手が5月からDeNAに合流する可能性があるとして、「そこからでも10勝すると思うよ」と笑う。
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■今年は「待っててもいい」
他方で、DeNAが今年新たに契約したアンソニー・ケイ投手や、アンドレ・ジャクソン投手がオープン戦で好投したこともあり、「いいピッチャーを取ったなっていう感じがする。だからバウアーがいなくても…っていうところまで来てる可能性もある」とも指摘する。
「ただ、(バウアー投手が)いるといないとでは、また(影響が)デカいから。ファンを巻き込んで、あの雰囲気を出せるっていうのはやっぱりバウアーしかいないな。やっぱりスターだよ。人を引き付ける魅力がある」とし、「(DeNAが)それにお金を出すというのは、俺は賛成。ただ、あんまりにも振り回されるのもよくない。今年に限って言えば待っててもいいんじゃないかな」と語っていた。
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■さまざまな声
高木氏の話に、DeNAファンからは「バウアーのやりたいようにするのが一番だよ。一時ではあったけど、DeNAとバウアーの時間が重なったことに感謝」「去年来てくれただけで奇跡だったと思ってます。ぜひメジャー復帰してほしいです」「去年あれだけ盛り上げてくれたバウアーには感謝してるしどこにいようとも応援してます!」との声が。
その一方で、「さすがに、もう今更すぎるから帰って来なくて良いよ。実力はあっても、チームの輪を乱しちゃう」「これから来てもチームも編成に困るだろうし、その影響をチームが被るくらいなら来てくれなくても大丈夫、と思う」「その10億はチームの優勝したときのインセンティブボーナスに充ててほしいです」と厳しい意見も見受けられた。
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