20日、2023-24 WEリーグ第11節の三菱重工浦和レッズレディース vs マイナビ仙台レディースが浦和駒場スタジアムで行われ、ホームの浦和が2-0で勝利を収めた。

前節のノジマステラ神奈川相模原戦では清家貴子がハットトリック、島田芽依も2ゴールと、5-0の大勝を飾った2位・浦和(勝ち点23)に対し、9位・マイ仙台(勝ち点11)も廣澤真穂が3試合連続得点中と、点取り屋が好調を維持する両チーム。試合を動かしたのは、赤い稲妻だった。

13分、浦和は遠藤優がボックス右角付近から中へ切れ込み、寄ってきた清家へ渡す。ボックス右へ侵入した清家には國武愛美が付いていたが、清家は小さくボールを動かしてシュートコースを作り、迷いなく右足を一閃。得点ランキングトップに立つ背番号「11」が、4試合連続ゴールをマークした。

以降も攻勢が続く浦和は、直後に島田が連続シュート。25分には左サイドでの組み立てからミドルパスで逆サイドへ展開し、遠藤が狙う。35分には伊藤美紀の右足ミドルがクロスバーをかすめるなど、押し込み続けると、追加点は44分に生まれる。

伊藤の浮き球パスで右サイドのスペースを突くと、清家の折り返しが相手にクリアされるも、逆サイドから塩越柚歩がダイレクト折り返し、最後は島田が押し込む。島田も3試合連続ゴールとなった。

前半はシュートなしに抑え込まれたマイ仙台は、この試合がWEリーグ通算50試合出場となった中島依美らに代え、西野朱音らを投入して打開を試みる。

49分、マイ仙台はカーラ・バウティスタがボックス左で粘り、高平美憂の折り返しに廣澤がヘッド。67分には厚みのある攻撃を披露し、前半途中にスクランブル投入の石坂咲樹、さらには廣澤が右足ボレーで狙うが、シュートは枠を外れた。

88分にはカーラとともに今季加わったもう1人のスペイン人、パウラ・ゲレーロ・サンズWEリーグデビューさせるなどの手を打ったマイ仙台だが、最後まで浦和のゴールを割れず、ウインターブレイク明け後、初の黒星を喫した。

一方、清家と島田が揃い踏みの浦和は、3試合連続のクリーンシートで3連勝。首位のINAC神戸レオネッサの背中へぴたりと付けている。

三菱重工浦和レッズレディース 2-0 マイナビ仙台レディー
【浦和】
清家貴子(13分)
島田芽依(44分)