スーパーマーケットに入ってすぐに目につく商品を思い浮かべてみて欲しい。入り口が複数ある場合は別だが、たいてい野菜や果物ではないだろうか。
実はスーパーが野菜や果物を店の前に置いたり入り口近辺に配置したりするのには、消費者にたくさん商品を買ってもらうための、マーケティング戦略の一環だったようだ。
あるTikTokユーザーが動画でその理由を説明している。
毎回同じスーパーに買い物に行くという人は、決して少なくない。
その理由として、商品価格はもちろんのこと、行き慣れたスーパーだとどのレーンに何があるか覚えているから買い物をしやすいということがある。
だが、ときどき店側は商品の配置換えをする。ここにあったと思った商品が、まったく別のレーンに移動していることがあるのだ。
だが入り口付近には野菜や果物が並んでいることが多く、卵やパンなど日常に不可欠なものは店の奥にあるのが一般的だ。
こうした商品の配置は、スーパーのマーケティング戦略によるものだ。
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スーパーの入り口付近に野菜や果物がある理由
アメリカ・ニューヨーク州ブルックリンにあるプラット・インスティテュートで建築デザインを学んだリーヴス・コネリーさんは、なぜ果物や野菜が手前にあり、私たちが必要とするものがいつも奥にあるのか、その理由を明らかにした。
心理学やマーケティングの観点から、食料品店のデザインに注がれる思慮の量は実に膨大です。
食料品店は入り口のすぐそばに青果売り場を配置します。そうすれば、まず野菜や果物を手に取ります。
こうした体に良い食品をカゴに入れることで、後でジャンクフードを手に取ることに罪悪感を抱かなくなるでしょう。
一方、最も品切れの多いもの、つまり卵や牛乳はスーパーの奥にあることが多いですが、こうした必要不可欠な商品は他の通路を通らないと手に入らないように、わざと店の奥に置かれているのです。
そして、通路の端にはスナック菓子やソーダのような不健康なものをたくさん並べ、必要なものを買いに行く途中で、不健康なものに出くわすようにしているんです
顧客により多くのお金を使わせるもうひとつの方法は、シリアルの通路では砂糖の多いシリアルが子供の目の高さに来るように配置して、子供が手に取りやすいようにすることです。
また、レジが出口のそばにあるのも、何も買わずに店を出るのを防ぐためです。
地元のスーパーを何度訪れても、探しているものが見つからず迷ってしまうような気がすることがあるのは、店側が故意にそのような設計にしているのです。
店側は、何度か店を訪れた顧客がどこに何があるのかよくわかるようになると、このような戦術が効果的でなくなることをよく理解しています。
ですから、彼らは定期的に商品を別の通路に移動させ、あなたを混乱させるのです。
必要な主食にたどり着く前に、顧客は結局すべての通路をカートを押して通ることになり、不要な物まで買ってしまうことになるというわけです。
TikTokで動画を見る
ということで、今度スーパーでお会計をする際は、その中身を今一度あらためてみることをおすすめする。カゴがほぼいっぱいで、かつ無駄なものが多ければ、スーパーのマーケティング戦略に見事ひっかかったということだ。
References:Sneaky reason supermarkets deliberately place fruit and vegetables at the front of the store/ written by Scarlet / edited by parumo
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