大谷とダルビッシュ。ふたりの対決に韓国の球場も沸いた。(C)Getty Images

 日本のみならず、世界が熱い視線を注いだ“初対決”が実現した。

 現地時間3月20日に韓国・ソウルにある高尺スカイドームで行なわれたメジャーリーグの24年シーズンの開幕戦で、パドレスドジャースが対戦。ダルビッシュ有パドレス)と大谷翔平ドジャース)が、キャリア初対戦を迎えた。

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 いきなり見せ場はやってきた。1回表にパドレスの先発マウンドに立ったダルビッシュは、ドジャースの先頭打者であるムーキー・ベッツピッチクロック違反で四球として出塁させてしまう。そして、無死1塁の局面で「2番・指名打者」で先発した大谷翔平が打席に立った。

 大歓声が超満員の球場内でこだまするなか、緊張の面持ちで対峙した両雄。日本からも熱視線が注がれた勝負は、はたしてダルビッシュに軍配が上がった。カウント2-1から外角高めへ投じた91.1マイル(約146.6キロ)のシンカーで大谷を打たせて取り、ショートへのフォースアウトとした。

 前日会見では「敵として戦うので、(データを)ちゃんと勉強して、あまり私情を入れずに一人の打者としてしっかり対戦したい」と語ったダルビッシュ。無死1塁という嫌な空気でもクレバーに投げ抜けるあたりは経験の賜物。そんな“憧れの存在”に、大谷はまずはしてやられる形となった。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

至高の初対決はダルビッシュ有に軍配! 無死1塁で対峙した大谷翔平の凡打で際立った37歳の“クレバーさ”