セルタのFWヨルゲン・ストランド・ラーセンが、“ユニーク”な記録を達成する可能性があるようだ。19日、スペイン紙『アス』が報じている。

 17日のラ・リーガ第29節セビージャ戦で2桁ゴールに到達したセルタの“ヴァイキング”が、アンタッチャブルな存在になりつつある。2022年夏に加入したノルウェー人FWは現在24歳。身長193cmの体躯を生かしたボールキープの他、シュートセンスが抜群で、ここまでのラ・リーガ10得点のうち、9得点が足で決めたものに。今冬にはアトレティコ・マドリードレアル・ソシエダが関心を示していたことが取り沙汰されるなど、今注目のストライカーだ。

 そんなラーセンだが、“ユニーク”な記録を達成する可能性があるという。『アス』によると、ここまでのラ・リーガ全29試合に全てスタメン出場している選手は10名いるものの、フィールドプレーヤーに限定すると、ラージョ・バジェカーノに所属するDFフロリアン・ルジューヌとラーセンの2名だけとのこと。その中で今節、前者が累積5枚目の警告を受けたことで、次節出場停止が確定。これにより、代表ウィーク明け最初のリーグ戦に同選手がスタメン出場すれば、唯一のフィールドプレーヤーになると報じている。

 まさに、セルタでは“替えの効かない”存在になっている訳だが、ことノルウェー代表においては話が変わる。2020年11月のデビュー以降、通算11試合に出場しているものの、スタメンに名を連ねたのは半分の6試合。同ポジションのFWアーリング・ハーランドマンチェスター・シティイングランド)という存在が大きすぎるが故に、ベンチを温める機会が増えているのだ。

 それでも、セルタのマルコ・ガルセスSD(スポーツディレクター)が「2500万ユーロ(約41億円)で彼を売るのは安すぎる」と語ったように、今シーズンの活躍により、その価値は急激に上昇しているのも間違いない。“怪物”の影に隠れるラーセンが、脚光を浴びるのは時間の問題だ。

ユニークな記録を達成する可能性があるFWラーセン [写真]=Getty Images