ドルトムントに所属するドイツ代表DFマッツ・フンメルスが、今シーズン終了後に現役生活を終える可能性が浮上しているようだ。19日、ドイツメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

 現在35歳のフンメルスバイエルンの下部組織出身で、2007年1月にトップチーム昇格を果たした。その後は約1年半のレンタルを経て、2009年夏にドルトムントに完全移籍加入すると、センターバック(CB)の主軸としてブンデスリーガ制覇やDFBポカール優勝に大きく貢献。2016年夏にはバイエルンへ加入したが、3年後にドルトムントへ復帰し、現在に至るまで主力として活躍している。

 ドルトムントでの通算出場試合数は歴代単独2位の「497」を数え、正にクラブの“象徴”とも言うべき存在のフンメルス。昨シーズン終盤に延長した契約期間が今年の6月末で満了を迎えることから、その去就には注目が集まっているが、何と今シーズン終了後にスパイクを脱ぐ可能性が浮上しているようだ。

 報道によると、ドルトムントは今後数週間以内にフンメルスに関する交渉を開始したいと考えているが、選手本人は今シーズン終了後にキャリアを終えることを検討しているとのこと。即座に決断が下される可能性は低いものの、同選手の意思は徐々に現役引退に傾きつつあるようだ。なお、フンメルスを巡っては、ドルトムントでの出場機会が年明け後から減少傾向にあり、昨年10月にEURO2020以来の復帰を果たしたドイツ代表も、最新のメンバーからは外れている。

 ドイツ代表でも通算78キャップを誇り、FIFAワールドカップブラジル2014では優勝に大きく貢献したフンメルス。果たして今夏、現役生活に終止符を打つことになるのだろうか。決断に大きな注目が集まる。

ドルトムントの35歳DFフンメルスが現役引退を検討? [写真]=Getty Images