開幕戦で盗塁も決めた大谷、足の貢献も期待されている(C)Getty Images
ドジャース・大谷翔平は3月20日、韓国・ソウルで行われた開幕戦のパドレス戦に「2番・指名打者」でスタメン出場。注目を集めたパドレス・ダルビッシュ有との初対決は2打数1安打に終わった。
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日本ハムでともに背番号「11」を背負った新旧エース対決、大谷は対決を前に「小さい頃から憧れてきて大好きな選手ですし、目標としてきた」と会見で語っていた。
一方のダルビッシュもともにトレーニングを行うなどの仲の良さは認めながらも「私情は入れずに1人の打者として対戦したいと思います」と同じく試合前会見で意気込みを語っていた。
注目の第1打席、初回無死一塁で迎えた場面で、大谷は2ボール1ストライクからの4球目、外角のシンカーに泳がされて、遊ゴロに。
そして3回二死無走者で回ってきた第2打席ではあわやホームランかと思われた特大のファウルを放つと、カウント2-2からの5球目、外角高めに抜けた94・7マイル(約152キロ)のツーシームを鮮やかに捉えて右前に運んだ。打球速度112マイル(約180キロ)の弾丸ライナーがドジャース移籍後の初安打となった。
また今季の大谷の魅力は破壊力あふれる打撃だけではない。続く次打者の初球で鮮やかにスタートを切るとあっという間に二盗を成功させた。
今春のキャンプでも話題を集めた走塁改革が実を結んだ瞬間だった。従来から盗塁への意識は高かったが、この日も得意の足でチームへ貢献を果たした。
このシーンにはNHKのテレビ中継で解説を務めた元メジャーリーガーの井口資仁氏も「次の塁を狙う姿勢はチームにとっても大きい」「こういう姿勢を(大谷が)見せると次の打者も打ちやすくなる」と評価。走者に意識が向くことで投手も打者に集中しにくくなるというポイントをあげた。
大谷のその後は第3打席は三ゴロ、第4打席は投ゴロ、第5打席は左前適時打を放ち、移籍後初打点もマークした。注目を集めた開幕戦は5打数2安打1打点、1盗塁に終わった。試合もドジャースがパドレスを5-2と下し、シーズン初勝利を飾った。
昨年オフには2度目となる右ひじの手術も受け、状態も心配されていたが、まずは打撃、走塁面で万全な姿を見せた開幕戦。大谷の2024シーズンも熱いものとなりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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