清少納言の『枕草子』にも書かれているように、日本の春を代表するイベントといえば「ヤマザキ春のパンまつり」である。

X上ではしばしば、同キャンペーンの景品となる白い皿の「脅威的な耐久力」が話題となっているのをご存知だろうか。

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■「宇宙からの物質で作られた」説も…

2月上旬、とあるXユーザーが投稿したポストにて、自身の母親が「ヤマザキ春のパンまつりガチ勢」であったと告白。そのため、実家に揃った皿の大半は同キャンペーンの景品だったという。

そして、ポスト本文には「壊れないから20年30年経っても未だに母が使ってるんだけど、アレってどんな未知の素材で作られてんの?」「噂だと隕石に付着してた正体不明の物質だとか」と、驚きの仮説を提唱していたのだ。

 

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■「他の食器を粉々に砕いた」

景品の皿が非常に優れた耐久力を有しているのは「春のパンまつりガチ勢」の間では非常に有名で、前出のポストのように「オーパーツ」としての評価を受けるケースも珍しくない。

同ポストは投稿から数日足らずで1万件以上ものリポストを記録し、他のXユーザーからは「あれ、本当に頑丈ですよね…」「真剣に現代のオーパーツだと思う」「親子3世代で使えるの、本当にスゴい」といった具合に、驚きと共感の入り混じった声が続出。

ヤマザキ春のパンまつり

中には「震災のときに他の食器が全滅しても、コイツだけは割れなかった」「台所でうっかり落としたら、あらゆる皿とコップが粉々に砕けた」「春のパンまつりのお皿が壊れるときは、爆発するような音がして、粉々を超えた粉々になります」など、もはや都市伝説の域に入りかけているエピソードも散見された。

しかし、件の皿の耐久性を考慮すると、異様な説得力があるのも事実である。そこで今回は「令和のオーパーツ」筆頭である皿の正体を探るべく、「山崎製パン」株式会社に詳しい話を聞いてみることに…。

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■担当者「全面物理強化ガラスです」

春のパンまつり」の歴史は古く、1981年昭和56年)よりスタート。

誕生の経緯について、山崎製パン担当者は「ヤマザキの商品を日頃からご愛顧頂いているお客様へ、パンの消費量が最も多い春に、感謝の気持ちとして白いお皿をプレゼントするキャンペーンを開始しました」と振り返る。

第1回目のキャンペーンを実施するにあたって「パンを食べる朝の食卓」をイメージし、パン食文化の本場であるフランスデュラン社製(現アルクフランス社)の白い皿を採用することに。

清潔感とスマートさにあふれ、ユーザーから「お洒落なお皿」と大好評を博したこちらの皿は、以降も同キャンペーンの景品として現代に受け継がれていったのだ。

担当者は、脅威的な耐久性の秘密について「材質は全面物理強化ガラスで、一般のガラスに比べて丈夫にできていますが、決して割れない、欠けないということではありません」と、説明していた。

完全無敵ではないことが判明したが、それでも「全面物理強化ガラス」の字面から漂う無敵感は異常である。

 

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■デザイン決定の工程がガチすぎる…

ヤマザキ春のパンまつり

また、皿のデザインには相当のこだわりがあるようで、今年の景品「白いスマートボウル」を例にあげ、「昨年の『春のパンまつり』キャンペーンがまだ行なわれている3月頃から、流行やトレンドなどを基にデザインの検討に入り、8月頃には10種類程度に絞りました」「さらに消費者モニターからのご意見を参考に、サイズや使い勝手について検討を重ね、11月に決定しました」と、スケジュール感を明かしてくれた。

春のパンまつり」実施期間は4月30日までなので、今年ももうじき終盤戦に突入する。油断のないよう、「春のパンまつりガチ勢」の証にして最強の食器である純白の皿を入手してほしい。

ヤマザキ春のパンまつり、白い皿の異常な耐久性が話題 防御力カンストの「素材名」で二度驚く…