北朝鮮戦との2連戦を迎える日本代表。アウェー戦はとりわけ注意が必要だ(C)Getty Images

 日本代表が北中米ワールドカップのアジア2次予選で北朝鮮との2連戦を戦う。3月21日のホーム・国立競技場での1戦目は問題ないが、26日に平壌の金日成競技場で行なわれるアウェーマッチについては、様々な心配の声が上がっている。

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 一部の日本メディア取材拒否、生中継なし、さらには電子機器を持ち込めないのではないか……など、敵地での懸念点については多くの情報が飛び交っている。そんな状況を受けて韓国の総合ニュースサイト『news1』は「5年前の韓国がそうであったように、日本も北朝鮮遠征に向けて制約が多く、困惑している様子だ」と反応。そして、2019年10月15日に平壌の金日成競技場で行なわれたカタールワールドカップ・アジア2次予選、北朝鮮対韓国で起きた苦難を明かしている。

北朝鮮という閉鎖された地域の特性上、韓国の応援団は現場に参加できず、韓国取材陣の平壌訪問も許可されなかった。また、国連による北朝鮮への経済制裁もあり試合中継権を買えず、リアルタイムでゲームの展開を確認できない“ブラインドマッチ”で行なわれた。

 試合を見られないファンはコミュニティなどでゲーム内容を推測し、不満を解消したのだ。結局、北朝鮮からは試合数日後に約60分間の編集された映像を一方的に提供されただけで、今でも当時の試合で正確に何が起こったのかは分からない」

 過去の経験を紹介した『news1』は、「今回の日本も同じになるだろう」と綴った。

 ちなみに2019年の北朝鮮対韓国はスコアレスドロー。韓国のソン・フンミントッテナム)らが先発したスタメンに加え、AFC(アジア・サッカー連盟)の公式サイトに掲載されるテキスト速報で選手交代や警告までは分かっても、どんなゲーム内容だったのか詳細の情報は伝えられなかったという。

 日本も今回、アウェーマッチの放送は20日時点でも未発表であり、インターネット配信も含めて中継なしの可能性は高いだろう。21日にホームの国立競技場で行なわれる1戦目は、観戦可能なだけに勝利を見届けたいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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