トッテナムのブラジル代表FWリシャルリソンが、カウンセリングの重要性を主張した。イギリススカイ・スポーツ』が伝えている。

今シーズン、序盤は中々調子が上がらなかったリシャルリソン。プレミアリーグ開幕からの10試合で1ゴールしか挙げられず、11月には鼠径部の手術に踏み切ることとなった。また、本人が強い想いを抱くブラジル代表でも思うようなパフォーマンスを発揮できず。昨年9月に行われたワールドカップ南米予選のボリビア代表戦で途中交代となった際は涙を流し、試合後に「イギリスでカウンセリングを受けるつもりだ」と語っていた。

そんなリシャルリソンだったが、昨年12月からは急激な復調を果たし、プレミアリーグでは8試合9ゴールを記録。2月にヒザの負傷で離脱となったが、先週末のリーグ戦で復帰している。

今週のインターナショナルマッチウィークもブラジル代表に選出されたリシャルリソンは、昨年9月のどん底だった時期に言及。当時は心理カウンセラーの存在に大いに救われたと明かし、悩みを抱えた場合はすぐにカウンセリングを受けることの重要性を語っている。

「(昨年9月の)僕の言葉は、代表チームの人々にとっても非常に重要なものだったと思う。今回僕がチームに到着したとき、心理カウンセラーがすでにいたんだ。これまでそんなことはなかったはずだからね」

「当時の僕にとって(心理カウンセリングは)重要だった。もちろん、人々から受けた愛情も大事だったけどね。そして僕たちは、『助けてほしい』という声に生じる偏見も知っている。僕自身、偏見を持っていた人間だ。でも、もうそうした偏見は持っていないことを神に感謝する」

「発言力を持つ代表チームの選手として、僕は人々に助けを求めるよう言いたい。これが言えるのは、僕自身も命を救われたからだ。心理カウンセラーのジョアンが家にやって来た日、僕は彼に相談をした。その時の僕はどん底だったけど、彼が命を救ってくれたよ」

「代表チームにとって、アスリートを助けられる心理カウンセラーを置くことは非常に重要なんだ。選手たちは、ピッチ内だけでなくピッチ外でもプレッシャーを受けることを知っている。僕もどちらかというとピッチ外で苦しんだ。だから、カウンセラーが身近にいることは非常に重要だよ」