愛するペットが病気や事故で死の間際にあるとき、飼い主は辛い気持ちで胸が張り裂けそうになることだろう。それはペットも同様だ。
悲しみや苦しみ、辛さは人間だけが示すのではない。飼い主に死期が迫ったときに、ペットもそれを察知して悲しむような表情を見せることがある。
アメリカに住み、ICUおよびホスピス/緩和ケアの看護師として16年の経験を持つ女性は、死の間際にある飼い主を見たペットが飼い主と同じ行動をとるようになるとSNSでシェアしている。
ロサンゼルスのホスピス看護師ジュリー・マクファデンさん(41歳)は、ペットの犬は飼い主が死の間際にあるとき、飼い主の症状から何が起こっているのか察して、飼い主と同様の行動を示すことがあることをTikTokで説明した。
犬は、飼い主の健康問題を察知することができるため、飼い主が自然死で亡くなっても不意打ちを食らうことはありません。
ホスピスの看護師として、動物たちは一般的に飼い主に対して悲しみを示すだけでなく、飼い主の死期をも察知していると思います。
安らかな死を迎えられるために最善を尽くすアメリカのホスピスでは、希望すれば飼い主のかわいがっていたペットを連れてくることができる。
彼女は何度も死にゆく飼い主と、その飼い主に寄り添う犬の姿を見てきた。その経験から学んだことを皆に伝えたいという。
飼い主の死期が迫ると、犬は飼い主と一緒にベッドに横たわったり、舐めたりして慰めようとします。
飼い主と体を密着させたり、飼い主が横たわるベッドのすぐ下で寝たりしてそばを決して離れなかったりします。
死の間際にある飼い主を守ろうとしているようで、私は何度もそんな犬たちの姿を見てきました
TikTokで動画を見る
ペットは飼い主の病状までも真似するようになる
マクファデンさんによると、ペットは飼い主の症状をよく真似する行動をする姿もいくどとなく見てきたという。
吐き気や嘔吐、疲労感。また足を引きずったり、飼い主が歩けないときに歩こうとしなかったり、さらには飼い主のように食事を拒否したりする犬もいます。
飼い主の死の間際で、遠吠えをして鳴いている犬も見たことがあります。
そんなペットの姿を見ると、胸が締め付けられ涙が出そうになります。動物たちは私たちが知る以上に飼い主と心がつながっているのです
マクファデンさんの投稿には、ユーザーからこのようなコメントが寄せられている。
・私の祖母の犬は、祖母が亡くなったときに遠吠えをしたよ。
・夫がホスピスにいたとき、毎日犬を連れて行ったの。夫が犬から少しずつ離れていって、犬は私に寄り添うようになっているのがわかったわ。
でも、主人が亡くなった後の2、3か月間、犬は毎日同じ時間に裏口まで走って行って、主人のために鳴いていたのよ。胸が張り裂けそうだったわ。
・私の友人の犬は、彼女が亡くなった4日後に亡くなりました。
その犬はまだ4歳で健康だったので、今までで一番奇妙なことでした。
・夫が亡くなった後、私のヨークシャーテリアたちは体重が激減しました。夫がかわいがっていた猫も何週間も姿を隠すようになって、痩せていきました。
終末期のトピックを取り上げてTikTokを始めとするさまざまなソーシャル・プラットフォームで積極的に視聴者と関わり、死についてよりオープンな会話を育んでいるマクファデンさんは、長年の経験で動物が死を悼み悲しむ姿を目の当たりにしてきたのだろう。
彼女の動画からもわかるように、深い感情を持ち合わせているのは人間だけではない。
動物もさまざまな感情を持っているのだ。愛する飼い主や仲間を失ったとき、動物たちがそれを示すことは研究でも明らかになっている。
References:Hospice nurse shares heartbreaking response dogs make when owner is about to die/ written by Scarlet / edited by parumo
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