過去に大きな失敗をやらかした“しくじり先生”たちが、自らのしくじった経験をさらけ出し、人生の教訓を伝授してくれる反面教師バラエティー「しくじり先生 俺みたいになるな!!」(毎月第1~3金曜夜9:00-9:30 第4金曜テレビ朝日地上波放送終了後/ABEMA SPECIALチャンネル)。3月15日配信回では、ドラマ「VIVANT」(2023年 TBS系列)の公安監修を務め、現役時代にはスパイと数多くの攻防を繰く広げた元公安警察の勝丸円覚が登壇し、前回、スパイのリアルな実態について解説した3月8日回に続き、今回はスパイが情報を受け渡す手口や場所、スパイにねらわれた時の対処法などをレクチャーした。

【写真】自分が尾行されているかを確認する行動“点検”作業を経験したことがあると語るオードリーの若林正恭

■番組前半では

番組前半では、公安警察時代の体験談を交えながらスパイの“監視と尾行”について解説した勝丸先生が、映画やドラマで描かれるような「ひとりで行う尾行はありえない」とし、「少なくとも5人のチームで尾行をする」「いろんな役割分担をしながら追う」と説明した。

また、生徒たちに向けて先生は、自分が尾行されているかを確認する“点検”、尾行者をふり切る“消毒”と呼ばれる公安の尾行テクニックも紹介し、“誰かに尾行されているかもしれない”と思ったら「3回左折する」と自分が尾行されているか“点検”することができると続け、2回目の左折までは偶然もあり得るが、「3回ついてきたら本物。自分に関心がある。週刊誌か、ストーカーか、探偵か」と断言した。

するとそこで、オードリー若林正恭が「左折3回、ラジオの後にしたことあるよ」と打ち明けるが、まさかのてん末に教室では笑いが起こっていた。

また、「街中でスパイがいたらわかるんですか?」という質問に、日常でよくある場面での身のこなし方で「訓練を受けた人か、わかる時がある」と明かし、生徒たちを驚かせる。

さらに、先生は、自分をねらうスパイをあぶり出すために活用できる“スパイが嫌がる2大スポット”も発表し、東京都内のとある場所に「具体的!」「なんで!?」「何、この2大スポット!」と疑問が飛び交う事態となった。

■授業終盤では

授業終盤では、「スパイを監視する公安は、日本を守るためにスパイだけではなく、“テロリスト”とも戦っている。“テロリスト”を追うのも、公安の重要な仕事」と述べた勝丸先生が、日韓共催のサッカーワールドカップが開催された2002年に起きていた、実際に先生がかかわったテロ未遂事件について語ると、「マジっすか!?」「めっちゃ危なかったじゃないですか……」と戦慄する生徒たちだった。

続けて、「私が実際にいた組織のことなので確信を持って言えるんですが、日本で大きな国際テロが起きていないのは、公安のなかの外事警察ががんばってつぶしているからです」と語った先生に、一同は驚きの表情を浮かべる。

そして授業の終わりに、勝丸先生は「日本の現状をふまえて、みなさんにお伝えしたいこと」として、「スパイはぜったいいる」と断言する勝丸先生が伝えたい教訓を学ぶことができる。

元公安警察の勝丸円覚が登壇した「しくじり先生 俺みたいになるな!!」/(C)AbemaTV,Inc.