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今日21日、気象庁からこの先の1か月予報が発表されました。気温は全国的に平年より高い見込み。寒の戻りで縮こまっている桜も、いよいよ今週末以降、つぼみがほころぶでしょう。北日本と沖縄・奄美は来週中頃から「かなりの高温」に。西日本ほど雨量が多い見込み。

数値予報モデルによる予測結果

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今日21日、気象庁からこの先の1か月予報が発表されました。

この先1か月は、日本の南に張り出す高気圧の縁を回って湿った空気が流れ込みやすく、東・西日本を中心に低気圧や前線の影響を受けやすいでしょう。また、北日本では日本の北を通過する低気圧の影響を受ける時期もある見込みです。

上空約1500mの気温(右図)は、日本付近では平年より高く、暖かい空気に覆われやすいでしょう。

全国的に高温 寒の戻りから一転 週末以降は本格的な春へ

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この先1か月の気温は、全国的に平年より高い傾向です。旬ごとに見ても、沖縄・奄美、西日本、東日本は4月中旬にかけて、平年より高い状態が続く見込みです。北日本は前半と後半は、平年並みか平年より高く、3月下旬から4月初めは、特に気温が平年より高くなる予想です。

気象庁は今日21日は、北海道と東北、沖縄・奄美を対象に「高温に関する早期天候情報」を発表しました。
これは、その時期としては10年に1度程度しか起きないような著しい高温となる可能性が、いつもより高まっているときに発表される情報です。
沖縄・奄美地方では3月27日頃から、東北と北海道3月28日頃から、平年に比べて気温がかなり高くなるでしょう。積雪の多い所ではなだれに十分な注意が必要です。高温に弱い農作物の管理などにもご注意ください。

いよいよ今週末から桜開花スタート

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今週の寒の戻りで、桜のつぼみの生長は足踏みしましたが、いよいよこの先の高温で桜のつぼみが次々とほころぶでしょう。
日本気象協会3月19日に発表した2024年桜開花予想(第5回)によると、開花・満開ともに、全国的に平年並みか平年より早いところが多くなる見込みです。

今年の桜の開花は、明日22日、23日は九州から東海で桜開花がスタートし、24日には東京でも開花となるでしょう。3月末までに九州から北陸にかけての広い範囲で開花する見込みです。

桜の満開は、早い所でも来週末以降となる見込みで、30日は東京や高知で、31日には広島、4月1日名古屋で見頃を迎えるでしょう。
北陸は3月31日に金沢で開花、4月1日には仙台で開花となり、4月スタートとともに桜前線がみちのく入りとなりそうです。

桜見頃の時期に雨多い お花見は天気予報を見て計画を

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桜が見頃となるのは、早くても来週末以降となるでしょう。
その頃にあたる2週間天気を見ると、1か月予報の傾向にもある通り、西日本ほど雨の降る日が比較的多い傾向です。お花見は週間予報をこまめに確認して、計画をする必要が出てきそうです。

4月スタートともに広い範囲で春の陽気となり、お花見日和となるタイミングがあるでしょう。関東以西は日中20℃を超えて、上着が邪魔なくらいの暖かさとなりますが、一日の気温差がかなり大きくなるでしょう。夜桜は上着が欠かせません。調節しやすいものを選ぶなど、服装にもご注意ください。

1か月 寒の戻りから一転、高温傾向 今週末から桜開花スタート 西ほど雨量多い