中嶋聡

オリックス・バファローズは、15日から千葉ロッテマリーンズとの千葉・ZOZOマリンスタジアム2連戦、17日の東京ヤクルトスワローズとの東京・明治神宮野球場での1試合、そして19日から横浜DeNAベイスターズとの神奈川横浜スタジアム2連戦と、関東でのオープン戦5試合を開催。初戦のロッテ戦は勝利を収めたが、そこから4連敗で関東遠征を終えている。

 

■「打線には波あり」と中嶋聡監督

オリックスの得点は5試合で3得点と、関東遠征ではここまで好調だった打線が不振に喘いでいた。だが、杉本裕太郎中川圭太、太田涼、紅林弘太郎廣岡大志、レアンドロ・セデーニョといった辺りはコンスタントにヒットが出ているだけに、森友哉頓宮裕真、そして新加入の西川龍馬という主力に当たりが出てくれば、オリックスらしい繋がりのある打線が機能するのは言うまでもない。

中嶋聡監督は「打線には必ず波はあると思いますが、今は全員がそんな(不調な)感じに見えますね。しっかりと調整していくしかないと思います」と話しており、開幕に向けて打線というより起用する選手を決めるためにも、選手たちを調整しながら調子を見極めていく意向だ。

 

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■高島泰都に期待

今回の関東遠征では、ドラフト5位の社会人ルーキーで右腕の高島泰都が無失点ピッチングを継続し、開幕一軍をアピール。中嶋監督も「高島はずっと良い感じで来ていると思います。もっと長いイニングも見てみたいと思わせてくれるし、中継ぎの適性もありそうで楽しみ」と期待を寄せている。

宇田川優希が開幕絶望視され、山崎颯一郎はファームで調整中、阿部翔太や昨年活躍した小木田敦也の調子がなかなか上がって来ないというチーム事情もあり、もともと「ポジションにこだわらない」スタンスを口にしている高島の存在は、首脳陣にとっても頼もしい存在になるだろう。

22日からは本拠地の大阪・京セラドーム大阪に戻って、阪神タイガースとのオープン戦最後の3連戦を行う。この3連戦で29日からの開幕3連戦の骨格が決まることが予想されるだけに、選手の起用法などを注視していきたい。

 

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■執筆者プロフィール

どら増田

どら増田:1973年神奈川県横浜市出身。幼い頃に初代タイガーマスクに衝撃を受けてからプロレスや格闘技を見続けている。同じく幼い頃から見ていたプロ野球は紆余曲折を経て2010年からオリックス・バファローズを応援。

音楽やエンタメ、グルメなどのイベントプロデュースの仕事をしていたが、2014年からスポーツライターの道へ。

横浜在住にもかかわらず京セラドーム大阪を中心にオリックスを現場取材する傍ら、新日本プロレススターダムRIZINなどプロレス・格闘技の現場取材をしつつ多媒体で執筆している。

2018年にはスカイAで放送されたオリックス山本由伸と当時はキックボクサーだった那須川天心の神童対談実現に尽力した。ペンネームの由来はレジェンドレスラー藤波辰爾ドラゴンから来ており、取材を通じて藤波本人から公認を貰っている。

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