1位は「野村證券も青ざめる会社」!?
断トツの3000万円超

 今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、「年収が高い会社ランキング2023最新版【従業員の平均年齢30代前半】」を作成した。対象期間は2022年5月期~23年4月期。従業員数は単体ベースで、50人未満の企業は除外した。

 では早速、ランキングを確認していこう。

「年収が高い会社ランキング2023最新版【従業員の平均年齢30代前半】」で1位となったのは、M&Aキャピタルパートナーズ(東京都中央区)で、平均年収は3161.3万円だった。従業員数は159人で、平均年齢は32歳だ。

 同社は、中堅・中小企業をメインターゲットとしたM&A(企業、事業の合併・買収)の仲介、アドバイザリーやデータベース提供などを行う企業であり、年収が高いことでも知られる。平均年齢を問わずランキングにした23年10月公開記事『年収が高い会社ランキング2023【全1000社・完全版】1000万円超が79社に増加』でもトップになった。

 なお、M&Aキャピタルパートナーズは「野村證券出身も青ざめる超営業会社」と言われるほどの実力主義の会社で、給料手当とは別に支払われる賞与が年収の大半を占めている。詳しくは、ダイヤモンド編集部が独自に入手した同社の「賞与・報酬細則」(10年制定、17年改定)を基にした記事(『32歳で年収3000万円超え!M&Aキャピタルパートナーズの「賞与・報酬細則」独自入手…中身を詳報』)をチェックしてみてほしい。

2社が1000万円超え、メルカリの平均年収は?

1000万円超が2社
フリマアプリ「メルカリ」が5位

 2位は、ベイカレント・コンサルティング(東京都港区)で、平均年収は1117.6万円だった。従業員数は3310人、平均年齢は32.1歳。かねてデジタル関連案件に注力してきたコンサルティングファームである同社は、産業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)を追い風に好調が続いている。23年2月期の業績は、売上収益、営業利益、当期利益ともに前期に比べて大幅な増収増益だ。(参照『国内発コンサル「ベイカレント」爆速成長中!BIG4ら外資系にはない“3つの強み”』)

 3位は、ファーストステージ(大阪府大阪市)で、平均年収は1068.8万円。従業員数は60人、平均年齢は34.8歳だった。大阪市内に投資用物件を多く持ち、マンション分譲や賃貸・建物管理を主力事業とする企業だ。

 4位は、プレイド(東京都中央区) で、平均年収は976.5万円、従業員数は267人で、平均年齢は34.1歳だ。同社はウェブサイトやアプリの顧客分析を行うCX(顧客体験)プラットフォーム「KARTE(カルテ)」の開発・運営などを手掛けている。

 5位は、メルカリ東京都港区)で968.3万円、従業員数は1232人で、平均年齢は34.6歳だ。同社は2013年に創業し、フリマアプリ「メルカリ」の企画・開発・運用を行っている。

 ランキングの完全版では、6位以下の全250社を掲載している。平均年収が600万円以上の85社の傾向も業種別に分析しているので、ぜひチェックしてみてほしい。

ダイヤモンド編集部 宝金奏恵)