ライオン株式会社(代表取締役兼社長執行役員:竹森 征之)は、感染症の感染経路のひとつと考えられる家庭内感染について、新型コロナウイルス感染症を事例として家庭内での対策について調査を実施しました。調査では、家庭内感染しなかった家庭とした家庭での対策の比較などを行いました。

■ 背景

新型コロナウイルス感染症感染症法上の位置づけが2類相当から5類となり、市中の感染対策は一段落してきましたが、感染状況が収まったわけではありません。また、今後も新型インフルエンザや未知の感染症パンデミックなどの可能性も想定されるところです。

感染症は、家庭内で感染することも多く、これを抑えることは家族を守るだけでなく、社会的な蔓延抑制にもつながると考えられます。

そこで当社では、比較的感染力が高い新型コロナウイルス感染症を事例として、新型コロナウイルス感染症の家庭内感染があった家庭となかった家庭での感染対策について、対策等に違いがあったのか調査を実施しました。

■ 調査内容

同居家族がおり新型コロナウイルス感染症にかかった人で、家庭内感染があった人となかった人に対し、感染対策の全般的な質問とともに、生活シーンを大きく7つ(1.衛生全般(手洗い、消毒など)、2.住まい、3.お風呂、4.トイレ、5.洗面所、歯みがき、6.衣類、洗濯、7.食事)に分けてそれぞれのシーンでの感染対策についてアンケート調査を実施しました。

 調査結果概要

(1)感染対策全般

感染者発生時の気持ちを尋ねると、「他の同居者にはうつらないようにしたいと思ったし、可能

だと思った」と回答した割合が、家庭内感染「しなかった家庭」で29%だったのに対し、「した家庭」では9%、逆に「うつるのは仕方ないと思った」と回答した割合が「しなかった家庭」で20%、「した家庭」では25%と、感染者発生当初の家庭内感染予防に対するモチベーションの高さや、家庭内感染予防をあきらめない気持ちに差がありました(図1)。

また、感染対策時期について、「感染者と接触した」または「体調に違和感を感じ始めた」の比較的早期の段階から感染対策を始めた割合は、家庭内感染「しなかった家庭」で43%に対し「した家庭」で34%、平均対策期間もそれぞれの家庭で6.7日と4.6日と、家庭内感染「しなかった家庭」の方が早くから対策を始め、対策期間も長い傾向となりました。

さらに、7つの生活シーン別に個別の感染対策について実施したかを質問した計116項目中102項目で、家庭内感染「しなかった家庭」の方が「した家庭より」対策実施率が高かったという結果も得ました。

これらから、様々な感染対策を早めに、感染を防ぐ強いモチベーションを持って実施することが、家庭内感染の防止につながることがうかがえました。

(2)生活シーン別感染対策

感染者が出た後の生活シーンを7つに分けて感染対策の実施について調査しましたが、ここでは洗面所、歯みがきのシーンについての対策および、家庭内感染「しなかった家庭」と「した家庭」の7シーンでの対策の差に関して記載します。

1) 洗面所、歯みがきシーンでの対策について

洗面所や歯みがきに関して15項目の対策について質問したところ、実施率上位はタオルを共用しない、感染者と非感染者は使用時間を分ける、歯みがき(口すすぎ)用のコップを共用しない、ハミガキを共用しないなどでした(図2)。これらは家庭内感染「しなかった家庭」と「した家庭」での実施率の差が大きい項目でもありました(表1)。

2) 生活7シーンで家庭内感染「しなかった家庭」と「した家庭」で実施率の差が大きかった項目

上記も含め、調査を実施した7つの生活シーンにおける、家庭内感染「しなかった家庭」の方が「した家庭」より多く実施していた対策で、両者の実施率の差が最も大きかった対策をシーン別にまとめました(表2)。差が大きな対策が必ずしも予防に有効ということではありませんが、これらを参考に手洗い、消毒などの基本的な感染対策とともに実施してみてはいかがでしょうか。

今回ご紹介し切れなかったその他、全7つの生活シーンの対策など、これらの調査の詳細は、ライオンの生活情報サイトLideaに掲載しております。

https://lidea.today/articles/003698

当社は、これからも健康的で快適な暮らしに役立つ情報を発信して生活者をサポートし、「次世代ヘルスケアのリーディングカンパニー」をめざして参ります。                                          

                                               以 上

配信元企業:ライオン株式会社

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