Photo by Neo Sora (c)2020 KAB Inc.

 エースホテル京都(所在地:京都市中京区、総支配人:池内 志帆)は、生前、親交の深かった世界的な音楽家である坂本龍一氏の一周忌トリビュートイベントを、2024年3月28日(木)~4月14日(日)の18日間に開催致します。坂本氏が創立した森林保全団体「more trees(モア・トゥリーズ)」、エースホテルの創設者アレックス・カルダーウッドと坂本氏を引き合わせた世界的なクリエイター ジョン・C・ジェイ氏、そして坂本氏の想いを継ぎ、more trees代表となった建築家 隈研吾氏が時を越えて交わり、坂本氏が世に訴え、後世に残したいと活動した軌跡と今に触れる期間です。

 エースホテルの創業者であるアレックス・カルダーウッドは、人と人のつながりを重んじ、アートを愛し、その中から生まれるクリエイティビティの力を信じた人物でした。1999年に創業されたエースホテルは、毎晩のようにアーティストによるライブやアートパフォーマンスが行われるなど、ブティックホテルのあり方を刷新したと言われています。そんなアレックスから依頼を受け、エースホテルのためにアメニティソープを作ったのが、世界的なクリエイターとして知られるジョン・C・ジェイ氏とジャネット・ジェイ氏であり、これが「Pearl+」が生まれたきっかけでもありました。森林保全団体more treesの創立者である音楽家の坂本氏とアレックスを引き合わせたのもまたジョンでした。坂本氏のファンだというアレックスのたっての希望で、2002年にはシアトルにあるエースホテルで坂本氏のピアノのコンサートを実施しています。2013年、アレックスは47歳という若さで急逝しましたが、エースホテルはその後も彼の遺志を受け継ぎ、成長を続けています。2019年には創業20周年を記念し、ロサンゼルスのエースホテルにて坂本氏のピアノ・ソロ・コンサートが開催され、このとき、「アレックスの夢を叶えて欲しい」と坂本氏に依頼をしたのもまた、ジョンでした。

 2023年、坂本氏の急逝後に、more treesの代表を引き継いだのが、30年来の友人であり、数多くの木造建築で知られる建築家隈研吾氏でした。隈氏はジョンともまた古くからの友人であり、ジョンはかつて隈氏とアレックスも引き合わせようとしていましたが、その願いが叶えられることはできませんでした。しかし隈氏はその後、2020年に京都に開業したエースホテル京都の外装デザインを監修することになり、エースホテル京都でもまた、Pearl+のアメニティソープが使われています。

 2024年3月28日、坂本氏の一周忌を迎えます。この日、more treesは、2015年の「つみき」以来およそ9年ぶりに隈氏がデザインを手がけた新作プロダクト「○○□(マルマルシカク)」を発表します。初披露の場として、3月28日(木)~4月14日(日)の期間、「○○□」のインスタレーションをエースホテル京都に展示します。また4月6日(土)16:00から隈氏を迎えたトークショーを開催。坂本氏との思い出や自身の活動について語ります。期間中、エースホテル京都のスイートルーム宿泊者様には記念品として、隈氏デザインのmore treesオリジナルプロダクト「つみき」にエースホテルロゴを印字した特別バージョン(1ピース)をプレゼント。そのほか、多くの企画にご期待ください。

more trees について

一般社団法人 more trees (モア・トゥリーズ)は、 音楽家 坂本龍一氏が創立し、現在、建築家 隈研吾氏が代表を務める森林保全団体。森と人がずっとともに生きる社会を目指し、「都市と森をつなぐ」 をキーワードにさまざまな取り組みを行う。


more trees

坂本龍一氏が more trees を立ち上げた想い

人類は森とともにありました。

森が崩壊したところでは文明が滅んでいきました。

今、世界中で森林が崩壊しています。

これは人類文明全体の滅びへの警告と言えるのではないでしょうか。

実は日本は森林の多い国です。 たくさんCO2を固着し、また水を保ち、

多くの生命を養い、はたまた海まで育ててくれる貴重な森を、

後々の世代まで残すために力を合わせましょう。 more trees!!

more trees 創立者 坂本龍一


Photo by Neo Sora (c) 2020 KAB Inc.

隈研吾氏が受け継ぐ想い

友人であり、最も敬愛する芸術家であった坂本龍一さんの跡を継いで、

more treesを率いることになり、 大きな責任を感じています。

単にmore treesという組織のバトンを 「教授」から渡された責任だけではなく、

地球環境に対する責任という、 とてつもなく大きくて重いバトン

渡されたのだと、僕は感じているのです。

そのような大きな責任感が、本来とてもシャイであった「教授」を動かし、

その志に、様々な人が心を打たれ、more treesの今があるわけです。

その「教授」の初心を決して忘れることなく、

このバトンを、世界の人につなげ、

世界の森につなげたいと考えています。

more trees 代表 隈研吾


Photo by Frederico Martins

期間中のイベント開催概要

エキシビジョンイベント

期間 : 2024年3月28日(木)~4月14日(日) 18日間

場所 : エースホテル京都 1階ロビーエリア、ロビーギャラリー

宿泊特典 : 期間中エーススイートロフトスイートたたみスイートの宿泊者様には、more treesオリジナルプロダクト「つみき」にエースホテルロゴを印字した特別バージョン(1ピース)、Pear+石鹸、エキシビジョン特別リーフレットをプレゼント。

<展示内容>

まずはじめにエースホテル1階のエントランスで来場者を迎えるのは、8段もの高さに積み上がった「○○□」のインスタレーションです。名前にもある通り、動きのある○(マル)の仕切り板と、□(シカク)の天板によって切り出された空間が、まるで建築物のような奥行きのある造形を生み出します。


さらに、坂本龍一氏、隈研吾氏のほか、Pearl+創設者のジョン・C・ジェイ氏、エースホテル創業者のアレックス・カルダーウッドらの書籍を手に取ることができるライブラリーが登場。ここでは「○○□」がブックシェルフとして活躍し、ロビーエリアで読書ができます。


「○○□」がブックシェルフ イメージ

エースホテル京都 ロビーエリア

※画像はイメージです。「つみき」エースホテル特別バージョン

<more trees 新作プロダクト「○○□(マルマルシカク)」について >

新作プロダクトは、more trees代表であり建築家隈研吾氏がデザインを手がけたウッドシェルフ「○○□(マルマルシカク)」。仕切り板となる「○」のパーツ5枚、天板となる「□」のパーツ3枚を組み立てることで、2段のシェルフが完成。さらにオプションパーツを使うことで、ユーザーのニーズに合わせたカスタマイズが可能です。フレキシブルであたたかみのあるウッドシェルフは、環境と調和したサステナブルな空間を演出してくれます。

本製品には北海道産の木材を使用し、more treesの活動地域の一つでもある北海道下川町で製作を行っています。森の健やかさを保つためにも、日本国内では適切に木を伐って使うことが求められています。さらに、木は成長の過程で二酸化炭素を吸収・固定することから、木材の利用は地球温暖化などの気候変動対策にもつながります。


本製品1点あたりの炭素固定量は約9.6kg。売上の一部は森の保全活動に活用されます。more treesは、国産材を適切に使用すること、その対価を森づくりへと還元することで、森の健やかさの維持に努めています。環境に配慮した素材と隈研吾のデザイン哲学が融合したプロダクト、美しい外観と実用性を兼ね備えた「○○□」を通じ、持続可能なライフスタイルを提案します。http://more-trees-design.jp/project/marumarushikaku/

「長方形の棚板とそれを支える丸い柱板で構成されたウッドシェルフ。丸い板は棚板の間でクルクルと回っている様にランダムに配置し、棚の表と裏をあいまいにして部屋のどこに置いてもシックリとくるようなデザインを試みた。森の中にひそんでいる、自由を表現した。」 - 隈研吾 -


more trees 新作プロダクト「○○□(マルマルシカク)」

一日限り!4月6日は隈研吾氏を迎えた催しが目白押し!

<「つみき」ワークショップ>

日時: 2024年4月6日(土)14:30~15:30

隈研吾氏はワークショップ終盤、15:30頃、挨拶予定)

場所: エースホテル京都 1階ロビーギャラリー

隈研吾氏デザインのmore treesオリジナルプロダクト「つみき」のプレイエリアを設置し、森林(木)の温かみや大切さを肌で感じる機会としてワークショップを実施します。

(エースホテル京都3店舗のレストランにも「つみき」を期間中にご用意。お気軽にお手に取っていただけます。)


more treesオリジナルプロダクト「つみき」

隈研吾氏 トークショー>

日時: 2024年4月6日(土)16:00~17:00

場所: エースホテル京都 1階ロビーギャラリー
出演: 隈研吾氏(一般社団法人more trees 代表・建築家

進行: 水谷伸吉氏(一般社団法人more trees 事務局長)

隈研吾氏が手がけたエースホテル京都の外装デザインについて、坂本龍一氏との思い出、

さらに、more treesや新作プロダクト「○○□」について語ります。

坂本龍一氏 レコードコレクションブース>

日時: 2024年4月6日(土)

場所: エースホテル京都 1階ロビーエントランス

more treesが木箱の制作を手がけた坂本龍一氏のアートボックス「Ryuichi Sakamoto | Art Box Project 2020 『2020S』」 の展示を行い、坂本氏が世に生んだ音楽の試聴ブースを設けます。Pearl+のエッセンシャルオイルを使用した特別な香りで空間を創出します。


Ryuichi Sakamoto | Art Box Project 2020 『2020S』」

そのほか関連企画

エースホテル京都が入る商業施設「新風館」の地下1階にある映画館「アップリンク京都」では、時期を同じくして坂本龍一氏関連の映画が3本上映されます。懐かしい名作の4K修復版やドキュメンタリーなど、音楽家、俳優、社会活動への取り組みといったさまざまな坂本氏の姿をご覧いただくことができます。またアップリンク京都でも同様に、more treesのプロダクト「つみき」とウッドシェルフ「○○□(マルマルシカク)」が設置されます。  https://kyoto.uplink.co.jp


■第4回TBSドキュメンタリー映画祭2024『坂本龍一WAR AND PEACE 教授が遺した言葉たち』
3月22日(金)16:10の回、3月28日(木)16:10の回

3月30日(土)16:10の回、4月2日(火)14:30の回
監督:金富隆  出演:坂本龍一

■『戦場のメリークリスマス 4K修復版』
3月22日(金)~上映
監督・脚本:大島渚/音楽:坂本龍一

出演:デヴィッド・ボウイ、トム・コンティ、坂本龍一ビートたけし

■『ラストエンペラー 劇場公開版 4Kレストア』※アップリンク京都では2K上映
上映中~3月22日(金)以降続映未定
監督:ベルナルド・ベルトルッチ/音楽:坂本龍一デイヴィッドバーン、スー・ソン
出演:ジョン・ローン、ピーター・オトゥール、ジョアン・チェン、坂本龍一


戦場のメリークリスマス 4K修復版』

エースホテル京都について 

名 称:エースホテル京都(日本語表記) / Ace Hotel Kyoto(英語表記)
住 所:京都府京都市中京区車屋町245-2 新風館内
開 業 日:2020年6月11日
総 客 室 数:213室(客室部分2階~7階、保存棟26室、増築棟187室)
料 飲 施 設:レストラン3店舗、コーヒーショップ1店舗
その他施設:オリジナルグッズショップ、ギャラリー、宴会場1、会議室3、ルーフトップ、屋上庭園、フィットネス・ジム、フォトブー
駐 車 場:なし

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エースホテル京都

<ホテル概要>
1999年アメリカのシアトルで若いクリエイター集団によってスタートして以来、現在全世界に10店舗をホテルを展開。アートや音楽を軸に、クリエイティビティあふれるインテリアデザインや、広く開かれたロビースペースの活用などで、旅行者だけでなくコミュニティと結びついたそれまでになかった形のホテルとして日本でも注目を浴びてきたホテル。エースホテル京都は初のアジア及び日本出店となる。


エースホテル京都は、著名建築家隈研吾氏、長年のパートナーであるコミューンデザインとのコラボレーションにより、「East Meets West(イースト ミーツ ウエスト)」というコンセプトのもとデザインされた。日本とアメリカ西海岸のアーティストや職人によるクラフト、自然、地域の素材、カスタムアートなど「美的哲学、アイデアと伝統」がバランスよく融合された、新しい感覚の空間・アート作品を、宴会場、客室だけでなく館内のいたる所に配置する。


そのほか、エースホテルのリテールショップと専用アートギャラリーを含むインスピレーション溢れるロビー、受賞歴のあるパートナーシェフ、ウェス・アヴィラ、ケイティ・コール、マーク・ヴェトリ率いる3つの個性的なレストラン、ホワイトオーク材を使用した広々としたグリッドや庭園の中庭を見渡せる全面ガラス張りの壁など、細部にまでこだわったフレキシブルなイベントスペース、日本初のスタンプタウン・コーヒー・ロースターズのカフェ、緑豊かな中庭など、エースホテル京都は、地元の人々や観光客に友情、発見、文化交流の場を提供する。

Pearl+ について>

2008年にオレゴン州ポートランドにてジャネット・ジェイにより生まれたPearl+(パールプラス)は、自然との調和を重んじる東洋の伝統と文化を重んじ、今の時代において身体も心も良い状態(Well-Being)であるためのリチュアルを提案する、というコンセプトのもと、自然由来の素材にこだわった香りと商品を提案してきた。創業当時からエースホテルのソープとして愛されているバーソープをブランドのアイコンとしながら、現在は拠点を日本として、ポートランド、パリのチームとともに探求を続ける。

配信元企業:UDホスピタリティマネジメント株式会社 エースホテル京都

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