一般財団法人日本規格協会(本部:東京都港区、理事長:朝日弘)は、2024年3月21日コンクリートに関するJIS規格2点を発行いたしました。

● JIS A 5308:2024「レディーミクストコンクリート
● JIS Q 1011:2024「適合性評価―日本産業規格への適合性の認証―分野別認証指針(レディーミクストコンクリート)」

 JIS A 5308に関する、JISマーク表示制度における移行措置期間は2024年9月20日までとなっておりますので、お早めに規格をご購入されることをお勧めいたします。

JIS A 5308:2024

レディーミクストコンクリート

Ready-mixed concrete

税込価格:5,610円 A4判 106

改正公示日:2024年3月21日

ご購入はこちらから↓

https://webdesk.jsa.or.jp/books/W11M0090/index/?bunsyo_id=JIS+A+5308%3A2024&utm_source=prtimes&utm_medium=referral&utm_campaign=syuppan_20240313a

★概要

 土木・建築における重要な構造物に使用されるレディーミクストコンクリート(一般的に「生コン」と呼ばれる)の技術基準JIS A 5308が3月21日に改正公示されました。特に、建築基準法で規定する建築物に用いる生コンはJISに基づくものが求められますが、一般的な建築資材と違い、施工現場で型枠に流し込まれた生コンは、計画した強さが発揮されるまでに日数を要します。そのため、生コンを納入した時点でその性能を担保する必要があり、その製造に関わる複数の材料と製造工程の品質管理が正しく行われることが厳重に求められています。

★改正のポイント

1.製造における環境負荷低減を目指しました。

 ⇒ 具体的には、鉄の精錬所などで発生する副産物や廃棄物の活用により、低炭素化の進展が期待されます。

2.検査における製造事業者の負荷を減らすことが可能となりました。

 ⇒ 具体的には、検査用試料の採取場所が選択可能となり、また、生コンの納入時に検査する試料採取の際の廃棄量が削減されました。

3.材料の品質維持に問題のある戻りコンクリートを明確に禁止しました。

 ⇒ これまでは、技術基準として守るべき内容を規定していましたが、今回の改正で明確に禁止行為としました。

4.発注者と生コン製造事業者との情報共有を電子化することによって、一層の合理化が行えるようになりました。

 ⇒ これまでは、発注者へ提出する配合計画書や納品書を書面で発行することとしていましたが、電子情報の活用が可能となり、情報管理の合理化が盛り込まれました。

★ご注意事項

 この規格に関するJISマーク表示制度における移行措置期間は「2024年9月20日まで」となりますので、ご注意ください。

関連商品の情報

 本規格の解説書としてご好評をいただいております「JIS使い方シリーズ」の最新版『JIS使い方シリーズ レディーミクストコンクリート[JIS A 5308:2024] 改訂4版(仮称)』は、日本規格協会から2024年6月ごろ発行予定です。

JIS Q 1011:2024

適合性評価―日本産業規格への適合性の認証―分野別認証指針(レディーミクストコンクリート

Conformity assessment -- Conformity assessment for Japanese Industrial Standards -- Guidance on a third-party certification system for Ready-mixed concrete products

税込価格:4,510円 A4判 56頁

改正公示日:2024年3月21日

ご購入はこちらから↓

https://webdesk.jsa.or.jp/books/W11M0090/index/?bunsyo_id=JIS+Q+1011%3A2024&utm_source=prtimes&utm_medium=referral&utm_campaign=syuppan_20240313b

★概要

生コンの品質の担保は、JISマーク認証によって円滑に行うことができますが、その認証審査の基準であるJIS Q 1011につきましても、JIS A 5308の改正内容に整合する形で改正が行われました。本規格は、JIS A 5308に固有な認証手続、製品の品質管理体制などに関する要求事項について規定しており、レディーミクストコンクリートの製造管理を実施する上で重要な規格となります。JISマークを表示することで、品質とともに安全と安心を担保できるため、全国で約2900社の生コン製造事業者がJISマーク認証を取得しています。

★改正のポイント

1.JIS A 5308の改正内容に対応して、管理項目の見直しをしました。

2.生コンの品質確保に向け、効率的に信頼性を確保するための管理方法を示しました。

3.材料の受入検査方法を合理化し、JISマーク品の骨材については納入時の受入検査が簡便になりました。

4.詳細にわたる管理項目を表形式に再構成し、誤認や漏れがなく、分かりやすい規定に整理しました。

※規格類は価格が変更される場合がございます。ご了承ください。

★その他の最新規格発行状況はこちらからご確認いただけます↓

https://webdesk.jsa.or.jp/books/W11M0630/?post_type=book_common&page_id=b_j_saishin

(担当部門:出版情報ユニット 出版情報サービスチーム MAIL csd@jsa.or.jp)

●日本規格協会(JSA)グループについて

1945年12月に、標準化および管理技術の開発、普及、啓発などを目的に設立された、一般財団法人日本規格協会を中核とするグループです。

我が国の総合的標準化機関として、当グループでは、JIS、国際規格(ISO・IEC規格)、JSA規格の開発、JIS規格票の発行と販売、国際規格・海外規格の頒布、多彩なセミナーの提供、ISO 9001やISO 14001をはじめとする各種マネジメントシステムの審査登録、各種サービスに関する認証、マネジメントシステム審査員などの資格登録、品質管理検定(QC検定)といった多様な事業に取り組んでおります。

配信元企業:一般財団法人日本規格協会

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