一般社団法人KEC関西電子工業振興センターは、脱炭素社会の核となるパワーエレクトロニクス応用機器(パワエレ応用機器)などのEMC試験を強化するため、関西文化学術研究都市(けいはんな学研都市)に、30MHz未満の電波伝搬特性も含め、日本で初めて最新EMC国際規格(CISPR 16-1-4:2023)に適合する大型電波暗室(第16電波暗室)を完成しました。この第16電波暗室を含む、弊センター けいはんな学研都市 第3拠点「けいはんな試験センター E3ラボ」は2024年3月21日に竣工式を挙行し、2024年4月4日より操業を開始します。進化し続けるパワエレ応用機器などの大型・大電力・大重量の機器に、最新国際規格に適合した 高品質で高信頼性の試験を提供し、脱炭素エネルギーインフラの拡充に貢献してまいります。

* 商用10m法電波暗室にて(2024年3月 KEC調べ)


けいはんな試験センター E3ラボ

第16電波暗室

【特長】けいはんな試験センター E3ラボ 第16電波暗室

最新EMC国際規格に適合した 日本初*の大型電波暗室

パワエレ応用機器の急速な拡大や、30MHz未満で動作する無線通信機器の著しい普及を受けて、30MHz未満の電波伝搬特性(NSIL**)が規定された国際規格CISPR 16-1-4:2023が発行されました。第16電波暗室は 国内で初めて 国際規格CISPR 16-1-4:2023に適合した設備であり、さらに最大40GHzまでのEMC試験に対応しています。 

**NSIL:Normalized Site Insertion Loss

大電力を安全・確実に供給可能な最新電源設備

最新の半導体素子を活用したコンパクトで大電力の最新電源設備を導入し、益々、大型化する急速充電器等の産業機器・パワエレ応用機器のEMC試験に必要な大電力の供給が可能です。3相交流360kVA、直流1500V/80kWの供給が可能であり、100%逆潮流にも対応しています。高耐久性のスリップリングを採用し、大電力を回転台上の試験機器へ安全・確実に供給します。

大型・大重量機器のEMC試験を実施可能

電波暗室の特性を維持しながら、4.5m×4.5mの大型搬入口、直径7m・耐荷重10トンの回転台を備え、大型で大重量の機器や装置でもEMC試験を実施可能です。

【参考情報】

EMC:電磁両立性。Electro Magnetic Compatibilityの略。

電気・電子機器は重要な通信や放送受信器に電磁的な妨害をあたえず、また電磁的な

妨害を受けても正常に動作するように設計・製造することが国際規格で定められている。

CISPR:国際無線障害特別委員会。無線障害の原因となる各種機器からの不要電波(妨害波)に関し、その許容値と測定法を国際的に合意することによって国際貿易を促進することを目的として1934年に設立されたIEC(国際電気標準会議)の特別委員会。

【一般社団法人KEC関西電子工業振興センターについて】

ウェブサイト:https://www.kec.jp/

けいはんな試験センター所在地:

 E1棟/E2棟:京都府相楽郡精華町光台3丁目2番地2

 E3ラボ:京都府相楽郡精華町光台2丁目2番地6

配信元企業:一般社団法人KEC関西電子工業振興センター

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