AIソリューション事業を手掛ける株式会社ヘッドウォータース(本社:東京都新宿区、代表取締役:篠田 庸介、以下「ヘッドウォータース)」は、日本マイクロソフトの「Azure OpenAI Service」を利用して、音声、画像・映像の複合的な生成AIであるマルチモーダルAI搭載のモバイルアプリ開発支援を行う「マルチモーダルAI Mobile App Copilot」サービスをBtoC企業向けに開始いたします。


 ヘッドウォータースでは、「Azure OpenAI Service」による企業向け生成AIサービスラインナップの拡充を行い、LLM(大規模言語モデル)と当社の技術力を活用したRAG(Retrieval Augmented Generation)システムや伴走型ラボなどのサービスを様々な企業に提供してまいりました。

 2024年に入ると、生成AIを社内業務への利用やPoCだけでなく、事業にも活用したいという企業ニーズが本格化し、中でも「生成AIの進歩に伴う最新技術を、エンドユーザー向けのモバイルアプリ開発プロジェクトに取り入れられないか?」というご相談をBtoCビジネス企業から多く受けるようになりました。

 こうしたニーズに応えるため、当社は、「Microsoft AI Cloud Partner Program」の「Data & AI(Azure)ソリューションパートナー」、「Digital & App Innovation (Azure)ソリューションパートナー」として、多くのモバイルアプリとAI連携で培った技術力に2024年2月15日発表の「マルチモーダルAIラボ」を組み合わせて「マルチモーダルAI Mobile App Copilot」を開始いたしました。顧客企業の独自モバイルCopilotアプリを開発できる本サービスは、すでに提案および受注も順調に進んでおります。


▲マルチモーダルAIを搭載したモバイルアプリのUIイメージ part2

 「マルチモーダルAI Mobile App Copilot」は、BtoCビジネス企業に対して、企業独自のデータを学習したRAG型Copilotをエンドユーザー向けモバイルアプリに搭載する開発支援サービスです。

 アプリユーザーの「副操縦士(Copilot)」として、企業独自Copilotエージェントがマルチターンで会話を行い、複雑なタスクの手助けをしてくれるモバイルアプリとUX、モバイルバックエンド一気通貫で提供いたします。

 「マルチモーダルAI Mobile App Copilot」は、「Azure AI サービス」をフルに活用し、顧客企業の目的や状況に合わせた下記メニューで構成されております。

1. 生成AIモバイルエージェント

ユーザーからの質問に企業独自Copilotエージェントが回答を行います。今までスタッフが案内する必要のあった複雑な手続き関係も、チャットブラウザ入力だけでなくユーザーの音声を聞くだけで該当のアプリ内ページに誘導してくれます。

2. マルチモーダルによるユニバーサルデザイン対応

海外観光客向けに、商品や日本語メニューを写真撮影するだけで母国語に説明翻訳を行ったり、免税店の手続きをナビゲーションしたりと、テキスト、音声、画像・映像の複数UIからユニバーサルデザインに対応します。

3. ユーザーステータス対応生成AI

GPSによる現在地情報を生成AIに学習させて任意の場所へ案内・ガイドを行うことや、Microsoft Entra IDと会員管理システムから紐づけることでユーザーステータスに合わせて生成AIが回答内容をパーソナライズします。

4. CopilotドリブンなアプリUX

今までのモバイルアプリでは、思うようにメニューを探せなかったり、必要な情報にたどり着くことが大変だったりとしましたが、テキスト、音声、画像・映像から検索することで、すぐに欲しい情報にたどり着ける新しいアプリUXを実現します。

5. Copilot開発のマルチプラットフォーム化を実現するSyncLect Generative AI

RAGシステムのマルチプラットフォーム対応をAzure API Managementで実現し、iPhoneアプリ/Androidアプリだけでなくタブレット対応やWebアプリ、Microsoft PowerAppsなどにも対応。

独自Copilotが開発できる生成AIのAzureモバイルバックエンドアーキテクチャをお客様環境に自動構築します。

■マルチモーダルAIとは

 マルチモーダルAIとは、様々な種類の情報を利用して高度な判断を行うAIを指します。

LLM(大規模言語モデル)は、マルチモーダルAIモデルによってテキストの枠を超え、ユーザーはテキスト、音声、画像・映像をベースに新しいコンテンツを生成できるようになりました。テキスト、音声、画像・映像などのデータを高度なアルゴリズムと組み合わせ、予測を行い、結果を生成するというアプローチです。

マルチモーダルAIの世界市場は、2023年の10億米ドルから、2028年には45億米ドルに成長すると予測されています。予測期間中のCAGRは35.0%と予測されています。

■プロンプトエンジニアリングラボとは

 当社の生成AIエンジニアやプロンプトエンジニアを企業専用に体制構築を行い、法人顧客のAzure OpenAI ServiceやChatGPTの活用習熟度に合わせ、伴走型支援を行うサービスです。

https://www.headwaters.co.jp/news/prompt_engineering_labo.html

■RAGとは

 Retrieval Augmented Generation(RAG)は、LLM(大規模言語モデル)と外部のデータベースや情報源を結びつけるための新しい技術です。外部の知識ソースを検索し、より強化した文章生成を行います。

■Azure OpenAI Serviceとは

 OpenAI社とマイクロソフト社のパートナーシップから生まれた「Azure OpenAI Service」は、様々なユースケースに応じて特定のニーズに合わせた最適化が可能となる業界をリードするコーディングおよび言語AIモデルを提供するサービスです。セキュリティー、信頼性、データプライバシー、ID認証、有害コンテンツのフィルタなどエンタープライズ企業がOpenAI Serviceを利用するためのAzureマネージドサービスです。

https://azure.microsoft.com/ja-jp/products/cognitive-services/openai-service

■(参考)

マルチモーダルAIラボサービスについて

https://www.headwaters.co.jp/news/azure_openai_multi_mordal_ai.html

Azure OpenAI Service Advancedパートナー認定について

https://www.headwaters.co.jp/news/azure_openai_service_advanced_partner.html

「Copilot内製化支援サービス」についてhttps://www.headwaters.co.jp/news/azure_openai_service_microsoft_copilot.html

「Azure OpenAI Service ×音声」による企業向けGPTサービスラインナップについてhttps://www.headwaters.co.jp/news/azure_openai_service_gpt_voice.html

Microsoft Cloud Partner Program」における「Data & AI(Azure)ソリューションパートナー」、「Digital & App Innovation (Azure)ソリューションパートナー」の認定について

https://www.headwaters.co.jp/news/microsoft_solution_partner.html

■今後について

 当社は、マルチモーダルAIをあらゆるプラットフォームに適用可能であると考えております。

 今後はモバイルならではの利便性とUXを追求し、一般消費者が当たり前のように生成AIを使うことができる社会の実現に貢献して参ります。また、XRスマートグラスや未来型UXアプリ、エッジやモバイルデバイス上で稼働する「ローカルLLM」へソリューション展開を図るとともに、当社がこの数年推し進めているアライアンス戦略によって、顧客企業ともビジネスパートナーとなり共に生成AI経済圏を拡大するための取り組みに邁進してまいります。

 なお、本件による当社の当期業績に与える影響は軽微であります。今後開示すべき事項が発生した場合には速やかにお知らせいたします。

■商標について

 Microsoft、Azure、Azure OpenAI Serviceは、米国 Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。その他、記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

<会社情報>

会社名:株式会社ヘッドウォーター

所在地:〒163-1304 東京都新宿区西新宿6-5-1 新宿アイランドタワー4階

代表者:代表取締役 篠田 庸介

設立 :2005年11月

URL :https://www.headwaters.co.jp

配信元企業:株式会社ヘッドウォーター

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