フランス女子代表を率いるエルヴェ・ルナール監督(55)が、パリ・オリンピック(五輪)後の退任を明言した。

これまでアフリカを中心に複数の代表チームを指揮し、ザンビア代表とコートジボワール代表でアフリカ・ネーションズカップ制覇、モロッコ代表、サウジアラビアワールドカップ本大会出場に導いたフランス指揮官

その後、2023年3月には一部選手と軋轢によって解任されたコリーヌ・ディアクル前監督の後任として、フランス女子代表の指揮官に就任。現在は、自国開催のパリ五輪制覇という重要な目標達成に向けて仕事を続けている。

そのルナール監督に関しては、先日のアフリカ・ネーションズカップでのコートジボワール代表への短期レンタルを含め、アフリカを中心とする複数男子代表チーム、世界各国のクラブチームからオファーが舞い込んでいる。

そのため、パリ五輪フランス女子代表指揮官として最後の仕事になる可能性が高いと見られていたが、フランス『Le Figaro』のインタビューで正式に同大会後の退任を認めた。

「私は8月31日で契約が満了する。誤解のないように言っておくが、私はFFF(フランスサッカー連盟)に契約を継続しないと伝えた」

「なぜなら、私の契約は8月31日に終了し、男子フットボールに戻るからだ」

なお、フランス女子代表での自身の集大成となるパリ五輪では、コロンビアカナダニュージーランドと同じグループAに入った。

同大会に向けては「現時点でフランスオリンピックでの最高成績は4位だ。目的はより良いものを作ること。誰もが夢を持っているが、それについて話すことはあまり良いことではない。我々はこの壮大で格別な大会を始めなければならない。何か大きなことを達成したいかどうかは我々次第だ」、明確な目標については言及せず、一試合一試合に集中すべきとの見解を示した。