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2007年発売のガソリン車「500」 規制対応に苦戦?

フィアットの小型EV「500e」にガソリンエンジンが搭載される可能性がある。欧州メディアが報じている。

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フィアットは現在、EVの500eとガソリン車の500を販売しているが、欧州で新たに導入されるサイバーセキュリティ規制により後者の販売継続が厳しくなるようだ。

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フィアット500e

ガソリン車の500は2007年に発売され、新規制に対応するには多額のコストがかかるという。

イタリアのコリエーレ・デラ・セラ紙が報じたところによると、フィアットはサプライヤーに対し、国内のミラフィオーリ工場での年間生産台数を17万5000台まで引き上げられるかどうかを確認しているという。

ミラフィオーリ工場では2023年、7万7260台が生産されたことから、約10万台の増産となる。自動車業界誌オートモーティブ・ニュース・ヨーロッパ誌は、サプライヤーからの情報として、増産分のほぼすべてがガソリン車の500だと報じている。

欧州のサイバーセキュリティ規制により、ポルシェ・マカンと718ボクスター/ケイマンのEU加盟国での販売も間もなく終了する。

EVに内燃エンジンを搭載するのは前代未聞の試みだ。

本稿執筆時点ではフィアットからの公式発表はない。ガソリン車を改良し、新規制に対応する可能性もある。

ガソリン車の500はフィアットにとって重要なモデルである。調査会社ジェイトー・ダイナミクスによると、昨年フィアットとアバルトの500シリーズは欧州全体で17万3187台販売され、そのうちガソリン車は10万8943台を占める。


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