近ごろは副業を許可する会社が増えてきたことから、生活費を増やそうと試行錯誤する人も多くなってきています。



※イメージです(以下、同じ)



 そんな中、緑川京子さん(仮名・34歳)は夫がしていたまさかの副業を知り、仰天。今後の結婚生活に不安を抱くようになりました。


◆収入にコンプレックスを抱える彼と結婚
 京子さんは、2年前にマッチング婚。夫・信也さん(仮名・32歳)は結婚前から京子さんより収入が低いことに悩んでおり、「こんな年収では幸せにできるか不安」と、結婚を躊躇うこともありました。


 信也さんの手取りは、月19万円程度。対して、京子さんは看護師であるため、同世代の女性よりも高収入です。


「年収の差なんて私は気にしていませんでしたが、男のプライドというやつなのかもしれませんね。かといって、転職するのには不安があったみたいで、結婚後は『生活が苦しくならないように副業を頑張るから』と言っていました」


 給料が少ないと嘆きながらも堅実な暮らしをする夫が好き……。京子さんはそう思っていましたが、結婚から1年ほど経った頃、信也さんの行動に違和感を抱き始めます。なぜか、肌身離さずスマホを持ち歩いたり、ひとり自室にこもる日が増えたのです。


◆浮気を疑って夫のスマホをチェックしたら……



 夫は浮気をしているのではないか……。不安になった京子さんは、信也さんが寝ている隙にこっそりスマホをチェック。すると、ホーム画面に怪しげなアプリが。


「そのアプリはピンク色で、一見、ポイ活アプリのように見えましたが、なんとなく胸がザワついたので、開いてみることにしたんです」


 すると、衝撃の事実が判明! なんと、それはチャットレディ用のアプリ。信也さんは女性に成りきって、他の男性とトークを交わしていたのです。


会いたい」や「好きだよ」など、甘いトークを見た京子さんは、自分が知らなかった夫の一面を恐ろしく思いました。


「夫が送っていたトークの中には、ネットで拾ってきたであろう女性の裸写真やいかがわしい動画もありました。自分の夫が、まさかこんなことをしているなんて信じられませんでした」


運転免許書を勝手に使われていたことが判明!
 また、同時にひとつの疑問が頭に浮かびました。それは、信也さんが誰の身分証明書を提出してチャットレディになったのかということ。


「実は昔、友人がチャットレディをやっていて、本人確認書類の提出が必要だと聞いたことがあったんです。男だと分かったら運営側に落とされてしまうのに、なぜ受かったんだろうって……」


 翌日、京子さんは仕事から帰宅した信也さんを詰問。すると、狼狽した信也さんから衝撃の事実が語られました。なんと、信也さんは京子さんの運転免許書を身分証明書として提出し、チャットレディをしていたのです。


運転免許証が入ったカバンは共同で使うクローゼットにしまっていました。勝手に取り出して、提出したのだと。怒りを通り越して呆れたし、個人情報が業者に渡ってしまっていることに恐怖も感じました」


◆女性の性をもてあそんでいるようで怒りが収まらず



 本業が忙しくてバイトや在宅ワークなどの副業は難しいと思った。少しでも京子をラクにさせたかった。信也さんはそう語り、「許してほしい」と懇願しましたが、京子さんの怒りは収まらず。今後の結婚生活に不安を抱くようになりました。


「女性の性を、お金を稼ぐ道具として見ているようで気持ち悪いし、大切な身分証明書を勝手に持ち出せる神経が分かりません。夫を見る目が、すっかり変わってしまいました」


 その後、信也さんはチャットレディの仕事をやめましたが、夫が頻繁にスマホを触っていると、京子さんはいまだに胸がザワついてしまうそう。


 副業で生活を豊かにしたい時には、パートナーの気持ちを考えながら業種を決めていきたいものです。


<取材・文/古川諭香>


【古川諭香】愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291



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