1994年に公開されたカルト映画クロウ 飛翔伝説」のリメイク版「ザ・クロウ(原題)」の予告編が先日公開されたばかりだが、オリジナルを手がけたアレックス・プロヤス監督が批判の声をあげている。

クロウ 飛翔伝説」はジェームズ・オバーによるコミックの映画化で、近未来を舞台に悪党に殺された主人公がカラスによって蘇り、復讐を開始するというホラーファンタジー。主人公をブルース・リーの息子ブランドンが演じたものの、撮影中の発砲事故で他界したいわく付きの作品である。

リメイク版「ザ・クロウ(原題)」の予告編公開を受けて、プロヤス監督はFacebookに投稿。「どんな映画でもそうであるように、この作品のキャストやクルーは良い意図があったものと信じている」と前置きしつつ、「『クロウ 飛翔伝説』は単なる映画ではない。ブランドン・リーはこの映画を製作中に亡くなり、この映画は彼の失われた才能と悲劇的な喪失への証として完成した。これは彼のレガシーなのだ。 そして、そのままにしておくべきだ」

YouTubeで公開された「ザ・クロウ(原題)」の予告編は低評価や否定的なコメントが多く寄せられ、「ファンの反応が全てを物語っている」とプロヤス監督は言う。

ちなみに、リメイク版はビル・スカルスガルド(「IT イット "それ"が見えたら、終わり。」「ジョン・ウィック コンセクエンス」)が主演を務め、「スノーホワイト」「ゴースト・イン・ザ・シェル」のルパート・サンダース監督がメガホンをとっている。リメイク版「ザ・クロウ(原題)」は6月7日全米公開。

「クロウ 飛翔伝説」の場面写真 写真:Mary Evans Picture Library/アフロ