中嶋聡

リーグ四連覇を目指すシーズン開幕に向け、オープン戦は22日から大阪・京セラドーム大阪で行われる阪神タイガースとの3連戦で終了するオリックス・バファローズ中嶋聡監督が開幕メンバー見極めについて語った。

 

■中島聡監督の開幕メンバー意向は…

中嶋監督は「残り3つだと思っていないです。全部使います。(ファームのオープン戦が)全部が舞洲なので、何もかも全部使います」と、オープン戦終了後に大阪の舞洲・杉本商事スタジアムで行われるファームのオープン戦福岡ソフトバンクホークスとの3連戦、阪神との3連戦もフル活用した上で、開幕メンバーを見極めていく姿勢を明らかにした。

投手陣では、開幕投手候補の宮城大弥千葉ロッテマリーンズから加入したルイス・カスティーヨ田嶋大樹が開幕3連戦の先発を務めることが濃厚。2カード目は、昨年の新人王である山下舜平大、曽谷龍平、デビューから負けなしの東晃平の先発が有力だが、曽谷の状態によっては、山岡泰輔アンダーソン・エスピノーザが入れ替わる可能性も考えられる。

ファームでの阪神戦では、この裏ローテ3投手が最終調整のため登板することが濃厚だ。中継ぎ陣では、オープン戦好調の北海道日本ハムファイターズから加入した吉田輝星の開幕一軍は揺るがないところ。ルーキーでは、社会人出身の高島泰都が回またぎでも安定したピッチングを見せていることから、ルーキーイヤーからの開幕一軍が濃厚となっている。一方でファームで調整中の山崎颯一郎が開幕に間に合うのか注視したい。

 

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■野手の開幕一軍争いも熾烈に

野手では、まず外国人争いが注目されるところだが、レアンドロ・セデーニョが開幕一軍に最も近い位置にいるのは間違いない。また今年は宜保翔が開幕に間に合わないとあって、二塁手の座を太田涼と繰り広げているマーウィン・ゴンザレスもベンチには置いておきたい存在だ。

新外国人の中距離ヒッターであるコーディ・トーマスは、残念ながらオープン戦では結果を残すことができなかったこともあり、ファームスタートが有力だ。

日本人はT−岡田、渡部遼人、野口智哉石川亮、福永奨などなど、最後の最後まで決められない選手がたくさんいるだけに、野手も開幕一軍争いの行方は熾烈を極めている。

また開幕までにさらなる支配下登録される選手が出てくるのか、こちらも大いに注目したい。中嶋監督は支配下から育成までをフル活用した上でのリーグ四連覇を目指しており、「調子のいい者が行くのがスタイルだと思いますし。そういうのは変わらないので、もう全部使ってやっていきます」と、選手も日程も全て使い切ってから開幕戦を迎える。

 

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■執筆者プロフィール

どら増田

どら増田:1973年神奈川県横浜市出身。幼い頃に初代タイガーマスクに衝撃を受けてからプロレスや格闘技を見続けている。同じく幼い頃から見ていたプロ野球は紆余曲折を経て2010年からオリックス・バファローズを応援。

音楽やエンタメ、グルメなどのイベントプロデュースの仕事をしていたが、2014年からスポーツライターの道へ。

横浜在住にもかかわらず京セラドーム大阪を中心にオリックスを現場取材する傍ら、新日本プロレススターダムRIZINなどプロレス・格闘技の現場取材をしつつ多媒体で執筆している。

2018年にはスカイAで放送されたオリックス山本由伸と当時はキックボクサーだった那須川天心の神童対談実現に尽力した。ペンネームの由来はレジェンドレスラー藤波辰爾ドラゴンから来ており、取材を通じて藤波本人から公認を貰っている。

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