過去最長記録の黒潮大蛇行 三陸沖で記録的な高温つづく(海洋まとめ2024年3月10~16日)

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黒潮大蛇行が始まって約6年8か月目となっており、
過去最長期間になっています。

海洋のまとめ(2024年3月10日~16日)です。

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■気圧配置と波
10日、日本の東にある低気圧が東進。
伊豆諸島近海~三陸沖で波高4mを超えてしけた。

11日、本州付近は移動性の高気圧に覆われ、
三陸沖の波は次第に低くなった。

12日、前線を伴った低気圧が本州南岸を発達しながら東進。
低気圧近傍で波高4mを超え、
夜は伊豆諸島近海で大しけとなった。

13日、発達した低気圧が北海道南東方沖に進んだ。
三陸沖で波高6mと大しけとなった。

14~15日、西~東日本は高気圧に覆われ、
西日本周辺の海域では波が穏やかに推移。
低気圧が北日本を通過した15~16日、
三陸沖で波が高まり、16日は波高4mを超えた。

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■海面水温
今期末にかけて、日本海域の海面水温は、
平年よりやや高いか、高い海域が継続。

東シナ海~南西諸島付近は平年並みの海域が続いた。
太平洋側は、過去最長期間となる黒潮大蛇行が続いており、
黒潮が離岸する四国沖~潮岬沖で平年よりやや低い海域が継続。

黒潮が北上する三陸沖は、
平年よりかなり高い海域が続き最大で6℃高かった。

親潮が後退する北海道南東方沖では
平年よりかなり高い海域が続いた。

オホーツク海は海氷(黒い斜線域)に覆われ、
根室海峡まで南下した。

過去最長記録の黒潮大蛇行 三陸沖で記録的な高温つづく(海洋まとめ2024年3月10~16日)