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 毎朝の忙しい時間、学校に行く前の娘に父親が髪を結い上げたり、スタイリングするのは珍しい光景かもしれない。だがスコットランドの女性が始めた父親のためのヘアケア・ワークショップは、この光景を当たり前のものに変えようとしている。

 実際美容室では男性の美容師さんが女性の髪をスタイリングしてくれる。ならば学習すれば、自宅で父親が子供の髪を結う事だってできるはずだ。

 そこで父親たちのために、娘の髪の結い方を教えるヘアケア・ワークショップを開催したところ、これが大好評で、多くの父親たちが参加し、子供の髪を結うのが楽しみになったという。

【画像】 父親のためのヘアケア・ワークショップをスタート

Wholesome workshop teaches dads how to style their daughters' hair

 イギリススコットランドに住む美容師サラ・イートンさん(38歳)は、もともと母親向けに複雑な編み込みを教えるワークショップを開催していた。

 しかし、多くの母親が、夫にもこの技術を学ばせたいと提案したことから、イートンさんは父親の為の「ダッド&ミー」ワークショップをスタートさせた。

 このワークショップでは、長い髪の解きほぐし方、ポニーテールの作り方、バレエクラス用のシンプルな編み込みやお団子のスタイリング方法を学んでいく。

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 イートンさん運営する父親を対象にした1時間のワークショップは、スコットランド、ウェスト・ロージアンの地元コミュニティセンターで行われる。

 参加した全ての父親はとても満足しているという。「各セッションの後の彼らの顔に浮かぶ感謝の表情は素晴らしい」とイートンさん語る。

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ワークショップで父親たちにも自信がつくように

 参加した父親全員が、このレッスンを受けて娘の髪を結うのに自信がついたと言う。

 ワークショップの中で最も笑いを誘うアクティビティのひとつが、お父さんたちが高いお団子の作り方を習う場面だ。

子供たちを立たせて、女の子たちがくるくる回っている間、お父さんたちが髪を高い位置でまとめるんです。

子供たちは、お父さんがバレエのためにお団子を作ってくれるので、とても喜んでいます。
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 サラさんはこのワークショップを、不定期に開催しており1回のレッスンにつき、最大8人の父親が参加できる。

 イートンさんはこれまで3回父親向けのレッスンを開催してきたが、ますます人気が高まっているという。

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 「髪をセットするのは女性の役割」という時代はもはや過去のものとなってきたのかもしれない。

「女性にできるのに男性にはできない」という既成概念を覆すことが、いかに価値あることかを物語っています。

父親も、朝自分の髪を整えるように、学校に行く前の娘の髪を整えることができるんだと感じるようになればいいなと思います。

 イートンさんは、このアイデアを他の母親やコミュニティにも共有するよう呼びかけている。SNSを通じて、このユニークが取り組みが広がれば、世界中で朝、娘のために髪を結う父親の姿が当たり前となる日がくるのかもしれない。

References:Mom Runs Wholesome Hair Workshops for Dads to Learn How to Style Daughters’ Hair/ written by Scarlet / edited by parumo

 
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