株式会社農業情報設計社(北海道帯広市、代表取締役濱田安之、以下「当社」)は、世界トップシェアのトラクター用GPSナビアプリ「AgriBus-NAVI」のデータを管理できるWebブラウザ用の管理画面「AgriBus-Web」にて農業情報提供サービスとして業界初(2024年3月自社調べ)の地温・土壌水分の表示機能を搭載しました。

  • 地温・土壌水分表示機能搭載の背景:作業適期の判断材料を提供

従来、播種作業や移植作業を適期に行うためには、地温や土壌水分の状態を考慮しながら作業時期を決定する必要がありました。しかし現在利用されている気象情報サービスではこれらの項目を表示できませんでした。今回海外の気象データサービスのデータを活用することでAgriBus-Web上に業界初の地温・土壌水分の値を表示することが可能となりました。

  • 地温・土壌水分表示機能の重要性:作物の生育・収量に影響

従来、播種後の種子の発芽や移植後の苗の活着は地温や土壌水分の影響が大きく、地温が低い場合や土壌水分が十分にない場合には「発芽不良」や「活着不良」のリスクが高まります。発芽不良や活着不良は作物の生育・収量にも大きく影響します。

特に春季の地温が低い場合に播種作業を行う馬鈴しょや直播てん菜では、地温の低い時に作業を行うことで発芽不良や病害の発生を助長する事例が多く、今回搭載した地温表示機能を活用することで、これらのトラブルの回避できる可能性が高まります。また直播てん菜や豆類では土壌水分の影響を受け、発芽に十分な土壌水分がある時を選んで播種作業を行うとことが可能となります。さらにトラクタを用いた作業で、土壌水分を確認することで降雨後の高土壌水分時の作業による「土壌の練返し」のリスクを低減させることが可能となりました。

  • 地温・土壌水分表示機能の機能概要

  1. 地温は地表面では気温の影響を大きく受けることもあり、深さ6cmのデータを表示します。データの時系列は当日を挟んで過去7日間の実況値と今後7日間の予測値を表示することができ、予測値は作業時期の判断材料となります。

  2. 土壌水分は体積含水率で示され、深さ1~3cmと3~9cmの2つの深さのデータを表示します。データの時系列は地温と同様に当日を挟んで過去7日間の実況値と今後7日間の予測値が表示されます。予測値は地温と同様に作業時期の判断材料となります。

※地温・土壌水分の表示機能を利用する場合は「AgriBus-NAVI」の有料プラン「Plus」に加入する必要があります。

当社は、世界と日本で農業生産に携わる方々の「より良い農業へのチャレンジを支える」技術の提供を続けてまいります。

【AgriBus-Webとは】

当社が開発した世界トップシェアのGPSナビアプリ「AgriBus-NAVI」をPCなどのWebブラウザでデータ確認できる管理画面。圃場や作業の管理が簡単にできるほか、圃場を指定して「有効積算温度」の計算や「土壌水分」の推定を行う機能も追加され、「より良い農業へのチャレンジを支える」技術を革新し続けています。

URL  https://agri-info-design.com/agribus-web/

【農業情報設計社について】

2014年4月、代表である濱田安之により、十勝平野の広がる北海道帯広市に設立。

農業者の熟練度によらず、トラクターが「まっすぐ等間隔に走る」ための農業機械用ガイダンスナビアプリ「AgriBus-NAVI」を2015年2月にリリース。作業の効率化や資材コストの低減につながることから、世界中の農業者様に支持され、同等アプリ内ダウンロード数は世界トップレベル。

2019年12月には高精度な位置情報を可能にする「AgriBus-GMiniR」や自動操舵を実現する「AgriBus-AutoSteer」の国内販売を開始し、農家のアグリテック化に貢献しています。

URL  https://agri-info-design.com/

配信元企業:株式会社農業情報設計社

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