OL兼社長として仕事をこなしながら、美容やファッションについて発信するインフルエンサーとしても活動する山崎もえ(@mmmmnyan23)さん。


これまで自身が行った整形だけでなく、ダウンタイムの経過をリアルタイムで投稿したり、金額を公表するなど赤裸々な投稿が多くの人に支持されています。


彼女が初めて整形をした日のこと、内面的に変化を感じた時のことなどについて話を聞きました。(この記事は前後編の前編です)


◆最初の整形、きっかけは母の言葉
――今まで受けた整形手術と総額について教えてください。


山崎もえさん(以下、もえ):目は二重埋没、目頭切開、眼瞼下垂、二重全切開をしていて、あとは顎、額、鼻翼、ほうれい線、涙袋のヒアルロン酸と、糸リフトショッピングリフト)。歯列矯正を2回と、ハイフやボトックスなどの美容医療で総額400万円くらいです。


――最初に美容整形を受けたのはいつごろでしょうか。またきっかけについても教えてください。


もえ:中学校の卒業式が終わった後、16歳の頃に二重埋没をしました。元々重いひとえで、それまでは休みの日だけアイプチをしていたんですが、“アイプチはまぶたの皮膚がたるむ”と言われていたのが気になっていて……。自分で二重になるマッサージをしたりしていたんですが、二重にはならなくて悩んでいたら、ちょうどその頃に二重の埋没をしていた母が「あなたもする?」と声をかけてくれました。


――お母さんが言ってくれたんですね!


もえ:そうなんです。なので、お母さんと同じ病院でやりました。当時は2点留めが3万円くらいで、手術も15分くらいで終わったので「こんなに安くて速く終わるなら、もっと前からやっておけば良かった!」と拍子抜けしました。


――やってみた感想はいかがでしょうか?


もえ:何より自分の目が二重という喜びもすごくて、毎朝鏡を見た時にモチベーションが上がるし、メイクをしやすくなったのが、とにかく嬉しかったです。お母さんも私が「一重が嫌だ」ってずっと言い続けていたのが、整形をしたことによって言わなくなったので、悩みがなくなったことに喜んでくれていたと思います。お金も母が出してくれました。



以前の山崎さん



◆心ないアンチの言葉も伸び代に
――なるほど。他の整形をするに至った理由はなぜでしょう。


もえ:インフルエンサーとして活動し始めたのが28歳くらいなのですが、活動していく上で写真を撮る機会がかなり増えてきて。自分の顔を客観視する機会が増えたんです。そう思って歯列矯正をやり直して、その後に目頭切開をしました。


あとは、インフルエンサーをやっていると、アンチに「歯が出てる」とか「芋くさい」とかすごく言われてストレスになっていた時期もあったので、少なからず今の整形には影響しているのかもしれません。指摘されて落ち込むのではなくて、「じゃあ変わってやる」「金かけて直してやるよ」という思考が強かったから、今みたいにいっぱい整形しちゃったのかもしれないですね。


――アンチからの言葉が残っていたのですね。


もえ:そうやって第三者の意見が聞けるのは、今考えると新鮮だなと思うんです。友達は「ここ直した方がいいよ」なんて、気を遣って言わないじゃないですか。逆に友達の顔を見てそんなことも思わないし。アンチは第三者の目線で自分の欠点を分析して言語化してくれてるのかと思うと、「アドバイスくれてたんだな」「ありがたい」と考えられるようになりました。


もちろん言われたときはショックでしたけど、そういう声があったからこそインフルエンサーの活動の幅が広がってるのかなとも思ったりして……。だから絶対にめげないし、屈しない。嫌なこと言われて落ち込んでいたら、相手が望んでいる通りになってしまって悔しいので、私は逆に反発して伸び代に変えたいなと思っています。


◆夢がつまった2mmの世界



――これまでにやった整形で、1番やって良かった施術はなんですか?


もえ:目頭切開、眼瞼下垂、二重全切開…目の周りの施術ですね。目頭は2mmずつしか切っていないんですが、2mmの差が大きすぎて…。2mmの世界に夢がつまってるんです。人が撮ってくれた写真が昔の自分の写真と比べて全然違って、目に光が入って元気そうに見えるので、本当にやって良かったなって思います。


――最初に行なった埋没ではないんですね!


もえ:二重埋没ももちろん良かったんですが、メスを入れる全切開とはやっぱり全然違う。埋没は取れるかもしれないという不安もあるし、二重の幅もあくまで自然な感じ。私はナチュラルな二重をすでに経験していたので、もうガッツリ平行二重が良かったんですよね。“他人撮りでも二重の幅がしっかり見える”というのを二重全切開の時には大事にしたので、離れると一重に見えてしまう埋没では満足できなかったんです。


◆比べるのは常に過去の自分



――内面的な変化はありましたか?


もえ:目頭切開をしたときかな。メスを入れる施術をして、他人撮りの写真が自分の理想に変わっていったのは大きかったです。今の写真と昔の写真を見比べて「ちゃんと変わっていってるな」と実感できるのはやっぱり嬉しい。私は人と比べるより、昔の自分と比べるようにしていて、「こんなにキレイになってる」と自分で思えることが、自分を強くしてくれました。


自分は「そっち(かわいいこ)の世界にはいけないんだな」「どう頑張ってもなれないんだ」と思っていたけど、そうじゃなかった。昔の自分と見比べて変わったことが嬉しかったし、自分を1番強くしてくれましたね。


――整形後、周囲の反応は変わりましたか?


もえ:私は一度に整形をしたわけではないので、意外と周囲の反応としては「そんなに変わった?」という感じなんです。ただ、昔の写真をみんなで見返していたときに、「もえってこんな顔だったっけ?」とはよく言われます(笑)。でも私の周りは「昔からブサイクと思ってたことはなかったし、今と同じようにかわいいよ」みたいな温かい友達が多いです。


――すごく素敵です。最後にもえさんが整形してよかったと感じることは?


もえ:自分に自信がついたことです。私は母親が「コンプレックスを抱えながら暗い人生を送るより、整形してハッピーになれるんだったら整形した方がいいじゃない」と言っていて、その言葉にすごく救われたんです。「そんなに悩むぐらいだったら整形してもかわいくなった方がいいからじゃんじゃん整形しなさい」と言ってくれていました。


<取材・文/瑞姫>


【瑞姫】1994年生まれ。奈良県出身。エンタメメディアでの芸能ライターとしての経験を経て、フリーランスのライターに。主にエンタメ・トレンド系の取材・インタビューを中心に、恋愛コラムの執筆を行っている。フォロワー数4.5万人のTwitterでは恋愛・美容系について発信する、インフルエンサーとしても活動中。漫画と散歩と猫が好き。
Twitter:@mizuki32k