都築電気は、2025年4月以降入社となる新卒採用者への初任給を3万円引き上げることを決定した。

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 同社は、中期経営計画「Transformation2026」のもと、人的資本強化に注力している。今回の施策は、採用競争力の強化と、人材のパフォーマンスとエンゲージメントを高める施策の一つとして位置付けている。

 新卒採用では「売り手市場」が長期にわたり継続している。とくに近年は競争が激化しており、現在の「大卒求人倍率」は1.71倍(24年卒)とコロナ禍前の水準に回復している。今後、少子高齢化にともなう労働人口の減少が予想されるなか、採用競争力を強化するとともに、若手社員のエンゲージメントを高めパフォーマンスを発揮できる環境づくりが長期的な成長につながると考え、初任給引き上げの決定に至った。

 25年度からの初任給は、大学院卒が月額28万8500円(現在月額25万8500円)、大学卒が月額28万500円(現在月額25万500円)となる。なお、時間外労働の残業手当などは別途支給する。