ラーメン店を訪れた際、しばしば感じるのがトッピング類の割高具合。特に「海苔(3枚)」の価格には、疑問を感じざるを得ない。女優・米倉涼子が券売機を見たら「日本のトッピング代は高すぎる!」と吠えることだろう。

しかし以前、X上では「世界一優しいトッピングのチャーシュー」に、称賛の声が寄せられていたのだ。

【関連記事】ヤマザキ春のパンまつり、白い皿の異常な耐久性が話題 防御力カンストの「素材名」で二度驚く…

 

■トッピングのチャーシュー、その正体は…

今回注目したいのは、Xユーザー・ぴそヵさんが2月上旬に投稿した1件のポスト。

投稿にはラーメン店内で撮影したと思しき写真が添えられており、2名で座った席の対面には、ラーメンとトッピングのチャーシューを前にした男性が確認できる。

ラーメン屋

そして、ポスト本文には「留年しそうって話が店員のおっちゃんに聞かれて、友達がチャーシューサービスされてておもろい」と、心温まるエピソードが綴られていたのだった。

 

関連記事:神奈川県を代表する家系ラーメンの超人気店 「杉田家」はやはりウマかった

■「最高のおっちゃん」と称賛相次ぐ

なんとも人情の厚さを感じさせるエピソードは瞬く間に話題となり、件のポストは投稿から数日で2,000件近くものリポストを記録。

他のXユーザーからは「漫画でよくある、最高のおっちゃんやんけ」「めっちゃ面白いし、優しい」「単位もサービスしてほしい」など、称賛の声が多数上がっていた。

「日本もまだ捨てたもんじゃないな…」と思わせるほっこりエピソードだが、じつはこの裏で「とんでもない奇行」が行なわれていたのだ…。

関連記事:埼玉のSAで発見した謎のラーメン、トッピング7文字に目を疑う 「埼玉県民の主食」に他県民が驚愕

■それにしてもこのおっちゃん、ノリノリである

ことの経緯をめぐり、ポスト投稿主・ぴそヵさんは「翌日に、一番の山場となるテストを控えている状況でしたが、友人は勉強がとても苦手でした」と、当時の様子を振り返る。

その際、友人が「マジで留年するかも」と不安を吐露したところ、店員の男性がその発言を耳にして「留年するのか! 良いなぁ」と発言。ぴそヵさんは「良くはないだろ(笑)」と内心ツッコミつつ、「店員さんに聞かれとるやん」と友人にツッコミを入れる。

その後、先ほどの男性店員がラーメンを届けに来ると「どっちが留年しそうなの?」と、ぴそヵさんらに質問。友人が手を挙げたところ、そっと2枚のチャーシューをサービスしてくれたのだ。

 

関連記事:河野大臣、“好きなラーメントッピングは”で集まった結果に疑問 「なんで…」

■「(その日)カフェイン中毒で運ばれました」

あまりに粋なエピソードだが、この話にはとんでもない後日談が…。

ぴそヵさんは「裏話なのですが、この日は昼から友人と図書館で勉強しており、友人はその間に1.5リットルのコーヒーを飲み干しており、その後ファミレスドリンクバーでもずっとコーヒーを飲んでいたため、カフェイン中毒で救急車に運ばれました」と、とんでもない舞台裏を明かしていたのだった。

もはや進級は絶望的…と思われたが、3月1日の投稿によると、無事に進級できたそうだ。

ひょっとしたらラーメン店のおっちゃんの正体は、留年した過去を変えるべく、数十年後の未来からやって来た友人本人だったのかもしれない。

 

関連記事:「リピ確」ラーメンの具が物足りないとき… ヘルシー肉厚チャーシューが“アレ”で簡単に

■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力と機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

ラーメン屋で話してただけなのに… 突如現れた「世界一優しいトッピング」に称賛の声