漫画やアニメ、ゲームといったコンテンツと並び、いまや日本が誇る文化として、海外でも広く親しまれているコスプレ。2月11日には、世界最大規模のガレージキットの祭典として知られるイベントの最新回「ワンダーフェスティバル2024[冬]」(ワンフェス)が千葉・幕張メッセにて開催され、大勢のサブカルファンが来場。ホール内はもちろん、屋外に設けられたコスプレエリアも終日、大盛り上がりとなっていた。WEBザテレビジョンでは、そんな「ワンフェス」を彩ったコスプレイヤーたちにインタビューを実施。それぞれの「コスプレに対するこだわり」などを話してもらった。

【写真】「ヴァンパイア」シリーズ フェリシアのコスプレを披露したすぅさん

■「ヴァンパイア」や「FF」などゲームキャラに扮するコスプレイヤーたち

■「ヴァンパイア」シリーズ モリガン・アーンスランド/ぐぐるさん

モリガンといえば、なんといっても翼が特徴的なキャラクターなので、それを生かしたポーズのパターンをいろいろと考えてきました。髪色が明るめなので、それになじむメークにしたこともこだわったポイントです。

■「ヴァンパイア」シリーズ フェリシア/すぅさん

10年以上前にもやったことがあるコスプレなんですけど、今の技術ならよりクオリティーの高い衣装を用意できると思い、再挑戦してみました。もともとのキャラデザインを大事にしつつ、その上で手や耳などのパーツはリアルな猫ちゃんを意識して制作しました。特に猫足ブーツは力作で、まずは厚底ブーツにスチレンボードで土台を作り、そこにファーを貼って。そうした地道な作業を続け、2週間かけて用意したものになります。

■「ファイナルファンタジーIXビビ・オルニティア/金城臨太郎さん

FFIX」特有の頭身の低さを再現したくて。ウエストの位置が高く見えるよう、ベルトを胸の辺りに持ってくるなど、全体的に大きめのサイズ感で衣装を作成しました。大きなズボンは丸みを出すために、中にワイヤーパニエを履いて膨らませています。衣装に使う布は、真っ白のものではなく生成りにしたり、スエードやベッチンといった起毛の生地にすることで、原作ゲームの優しく柔らかい雰囲気を表現できるよう意識しました。それとビビの頭部は、見えている部分はすべて真っ黒で表現されているので、中に黒いフードを被った上で凹凸のない真っ黒に染めたお面を着けました。武器はビビの初期装備である“魔道士のつえ”なんですけど、木のような質感を出すため、ヤスリで表面を削ってザラザラにしたり、グルーガンを使って凸凹を作るなど、いろいろ手を加えてこちらの形に仕上げました。

7月28日(日)には「ワンフェス2024[夏]」も開催!

ワンフェス」とは、プロ・アマチュアを問わず、誰でもフィギュアや模型といった造形物を出展・販売できる催しとして、多くのサブカルファンから親しまれている大型イベント。その活気はコロナ禍での抑圧を跳ね返すかのように上昇しており、今回は約2000組ものディーラーが出展。ブースごとにさまざまな企画も実施され、いずれも好評を博していた。

こうして大盛況のうちに終了した「ワンフェス2024[冬]」に続き、7月28日(日)には「ワンフェス2024[夏]」の開催が決定。それまでの期間にも「AnimeJapan 2024」(3月23日~26日、東京ビッグサイト)や「ニコニコ超会議2024」(4月27日・28日、幕張メッセ)、「日本橋ストリートフェスタ2024」(5月12日、大阪・でんでんタウン)、「ホココス2024 ~南大津通歩行者天国COSPLAY~」(5月19日名古屋・南大津通歩行者天国)など、コスプレも楽しめる大型イベントが全国で多数開催予定となっている。

はたしてこれらのイベントでは、どのような漫画、アニメ、ゲームのコスプレに人気が集中するのか? 今のうちからトレンドを分析しておき、会場で答え合わせをするのも面白そうだ。

◆取材・文=ソムタム田井

「ヴァンパイア」シリーズ モリガン・アーンスランド/ぐぐるさん/撮影:ソムタム田井