漫画やアニメ、ゲームといったコンテンツと並び、いまや日本が誇る文化として、海外でも広く親しまれているコスプレ。2月11日には、世界最大規模のガレージキットの祭典として知られるイベントの最新回「ワンダーフェスティバル2024[冬]」(ワンフェス)が千葉・幕張メッセにて開催され、大勢のサブカルファンが来場。ホール内はもちろん、屋外に設けられたコスプレエリアも終日、大盛り上がりとなっていた。WEBザテレビジョンでは、そんな「ワンフェス」を彩ったコスプレイヤーたちにインタビューを実施。それぞれの「コスプレに対するこだわり」などを話してもらった。

【写真】「2.5次元の誘惑(リリサ)」753のコスプレを披露した空良檸檬さん

■コスプレを題材にした「2.5次元の誘惑」のキャラに扮するレイヤーたち

■「2.5次元の誘惑(リリサ)」バキエル/桜はるかさん

胸元からおへそにかけて大きく開いた衣装なので、そのラインがきれいに見えるように仕上げました。ヒールの高いブーツを履いたり、衣装のサイズ感を調整して、足がすらりと長くきれいに見えるようにしたのもこだわったポイントです。

■「2.5次元の誘惑(リリサ)」753/空良檸檬さん

こちらの衣装は、個人衣装サークルの極彩舎さんに作っていただきました。なんといっても生地の質感がよくて、きらきら光る偏光ラメになっているのが特徴です。友だちやフォロワーさんにぜひ生で見てほしくて、今回イベントで出してみました。それともう一点、バニー耳もめちゃくちゃかわいくて。どの向きから撮っていただいてもかわいく写る絶妙な角度になっているので、すごく気に入っています。753ちゃんのコスプレをするのはこれで3回目なんですけど、いまだに正解が見つからず迷走しています。それほどこだわりのあるキャラなので、いつかメークの正解を見つけたいです!

■「シスター・プリンセス」咲耶/海音さん

数年前のイベントでも着たことがある衣装なんですけど、よりクオリティーを高めたくて全体的に作り直しました。ウイッグは以前のものよりもツインテールを細く長くして、色味もより原作に近づけたかったので、ネットで探しまくり、最適なものを購入。そこからさらに手を加えて、こちらの形に仕上げました。ツインテールの位置もイラストと照らし合わせながら調整して、忠実に再現しています。それと咲耶は大人びた性格ですが、まだ中学生のキャラクターなので、若い子向けのメーク動画を参考にしつつもケバくならないように気を付けて。でも、しっかりメークした顔になるよう、あれこれ試行錯誤しながら、コスプレメークの方向性を考え出しました。

7月28日(日)には「ワンフェス2024[夏]」も開催!

ワンフェス」とは、プロ・アマチュアを問わず、誰でもフィギュアや模型といった造形物を出展・販売できる催しとして、多くのサブカルファンから親しまれている大型イベント。その活気はコロナ禍での抑圧を跳ね返すかのように上昇しており、今回は約2000組ものディーラーが出展。ブースごとにさまざまな企画も実施され、いずれも好評を博していた。

こうして大盛況のうちに終了した「ワンフェス2024[冬]」に続き、7月28日(日)には「ワンフェス2024[夏]」の開催が決定。それまでの期間にも「AnimeJapan 2024」(3月23日~26日、東京ビッグサイト)や「ニコニコ超会議2024」(4月27日・28日、幕張メッセ)、「日本橋ストリートフェスタ2024」(5月12日、大阪・でんでんタウン)、「ホココス2024 ~南大津通歩行者天国COSPLAY~」(5月19日名古屋・南大津通歩行者天国)など、コスプレも楽しめる大型イベントが全国で多数開催予定となっている。

はたしてこれらのイベントでは、どのような漫画、アニメ、ゲームのコスプレに人気が集中するのか? 今のうちからトレンドを分析しておき、会場で答え合わせをするのも面白そうだ。

◆取材・文=ソムタム田井

「2.5次元の誘惑(リリサ)」バキエル/桜はるかさん/撮影:ソムタム田井