ふと鏡を見て「あれ、私こんなに老けていた?」と不安に思うことはありませんか?

年をとるのは仕方がないけれど、できることならいつまでも若さを保ちたいですよね。ミドルエイジの美しさの秘密は日々のケアの積み重ねです。

今回は老化のメカニズムとアンチエイジングの方法をご紹介します。

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1.女性ホルモンが減ると老けて見える?

更年期の老けこみには女性ホルモンが関係しているといわれています。

女性は更年期に入ると、女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が徐々に低下していきます。
このホルモンバランスの乱れは、更年期障害などの心身の不調のほか、見た目にも影響を及ぼしてしまうのです。

エストロゲンには肌にハリや潤いを与える役割があります。そのため、エストロゲンの分泌量が減ると、シミ、しわ、ほうれい線、たるみなどの症状が目立つようになるのです。

また、エストロゲンの種類の一つのエストラジオールには、肌の角質層の水分を保って潤いをキープすると同時に、コラーゲンを合成してハリを保つ働きがあります。

このエストラジオールは閉経後にほとんど分泌されなくなるため、更年期から閉経にかけて、急に老けこむ人が増えるのです。(※1)

2.更年期、急激に老ける人の共通点

ミドルエイジになると、年齢より若く見える人もいれば、年齢以上に老けて見える人もいますよね。いつまでも若さを保ち続ける秘訣は健康的な生活習慣にあります。

若々しく元気に過ごすためにも、以下の行動をしていないかチェックしてみましょう。

2-1.食生活が偏っている
急に老けこむ人は、不規則な食生活や偏った食生活をしている傾向があります。

アンチエイジングに効果があるのは、皮膚を作るタンパク質、女性ホルモンと似た働きのある大豆イソフラボン、そして、シミの原因となる糖化や酸化を防ぐミネラル類です。これらの栄養素を取り入れたバランスのよい食事を摂ることを心掛けましょう。

2-2.運動をほとんどしない
運動をほとんどしない人は、筋肉が衰え、老けて見えやすくなります。

運動にはさまざまなアンチエイジング効果が期待できるので、ジョギングなどの有酸素運動筋トレを組み合わせて行うのが効果的です。

最初はウォーキングやストレッチからでも大丈夫。無理のない範囲で、からだを動かす習慣をつけていきましょう。

2-3.寝る前にスマホを見ている
寝る前のスマホも老化スピードを加速させる原因の一つです。

寝る前にスマホの強い光を浴びると体内時計が崩れてしまい、新陳代謝を促す成長ホルモンが分泌されにくくなってしまいます。スマホを触る習慣がある人は、今夜はスマホから離れてベッドに入るようにしましょう。

3.更年期の老化を食い止めるには?

老化予防には、食事、運動、睡眠など基本的な生活習慣を見直すことが重要ですが、それを補完する手段として漢方をプラスするのもおすすめです。

更年期以降の老け見えは、女性ホルモンの減少により、肌や細胞へ充分な栄養や水分がいきわたらなくなることが原因の一つだとされています。

そのため、
・水分の循環をよくして肌に潤いを与える
・血流をよくして肌に栄養をいきわたらせる
・ホルモンバランスの乱れを整える
などの働きを持つ生薬を含む漢方薬を、体質に合わせて選びます。

漢方薬は根本からの改善を得意としているので、若々しい肌やからだづくりにアプローチできるでしょう。

<更年期の老化対策におすすめの漢方薬

・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
比較的体力がある方にむいています。血行をよくして血の滞りを取り去り、肌に栄養素おくり、ニキビやシミ、肌荒れなどの肌トラブルを改善します。月経不順や更年期障害、冷え、のぼせなどの諸症状にも用いられています。

・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
体力があまりなく、貧血気味で疲れやすい方に向いています。血(栄養と潤い)を補い、皮膚をはじめ全身に栄養をいきわたらせ、血行を促進すると同時に水分代謝を整えることで、月経不順や更年期障害、シミやむくみなど幅広い症状に効果をあらわします。

漢方薬は、アンチエイジングだけでなく、ほかの心身の不調にも同時にアプローチすることができます。自分の症状や体質にあった漢方を見つけて、より健康的な生活を目指しましょう。

自分に合った漢方薬の選び方が難しい場合は、「あんしん漢方」のような漢方サービスを活用してみては。オンラインで漢方の相談や購入ができ、自宅に届けてくれます。スマホひとつで完結できる便利なサービスなので、気になる方はチェックしてみてください。

●あんしん漢方

4.いつまでも若々しくいたいから

更年期の老化には女性ホルモンが大きく影響しています。毎年ひとつずつ年はとりますが、老化のスピードを緩やかにしたり、細胞を若返らせたりすることは可能です。

大切なのは、バランスのよい食事、適度な運動習慣、そして、質のよい充分な睡眠です。いつまでも若々しくいるためにも、今一度自分の生活を振り返ってみてはいかがでしょうか。

参考
(※1)「女性ホルモンとお肌の関係」社会医療法人 全仁会 倉敷平成病院
http://www.heisei.or.jp/beauty/blog/10104

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文:あんしん漢方]

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 碇 純子(いかり すみこ)

薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。
世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。

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