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東京都多摩地区では、予測値の約7割の花粉がすでに飛んでいるとみられます。スギ花粉はついに終わりが見えてきました。一方、ヒノキの飛散量が増えてきており、4月上旬から中旬にピークとなるでしょう。

東京都多摩地区 予測値の7割程度の花粉が飛んだ

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東京都福祉保健局東京都アレルギー情報navi.のデータによりますと、3月中旬(3月20日)までの
東京都多摩地区の花粉累積値は約44100個/cm2(この10日間で約10000個/cm2増)で、予測値の約7割ほどが飛散したことになります。

この先もまだ「非常に多い」日がありますが、残りは3割程度と見られ、東京都のスギ花粉はいよいよ終わりが見えてきました。

ヒノキがじわり飛散増加

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一方で、ヒノキのピークはこれからです。11日~20日までのヒノキの割合は全体の約1割と、3月上旬に比べて増えてきています。
観測された花粉のうちヒノキが全体の5割以上になったのは、2023年3月22日、2022年3月30日、2021年3月19日、2020年3月19日と、例年3月下旬にはスギからヒノキ主体へと移り変わっているのが分かります
関東のヒノキ花粉のピークは4月上旬から中旬とみられ、あとひと月くらいの辛抱となりそうです。

花粉が飛びやすい条件

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花粉が飛びやすい条件には、大きく3つあります。

① 「晴れて気温が高い日」
スギの雄花は気温が上がると花が開きやすくなります。さらに、晴れて気温が高い日は、上昇気流が発生しやすく、花粉が舞い上がりやすくなります。

② 「空気が乾燥して風が強い日」
湿度が高いと、花粉が湿気を吸って重くなるため、遠くまで飛びにくくなります。一方、空気が乾燥して風が強い日は、都市部から離れた森林からも花粉が飛んできやすくなるため、いっそう注意が必要です。

③ 「雨の翌日以降や気温の高い日が2~3日続いた後」
雨の翌日以降は、雨の日に飛散しなかった分と、その日に飛散する分が重なって、より多くの花粉が飛びやすくなります。さらに、雨で地面に落ちた花粉が舞い上がることもあり、いっそう飛散量が多くなるといわれます。また、気温の高い日が2~3日続いた後も花粉がより多く飛びやすくなります。

花粉症の方は、毎日の天気予報をチェックして、花粉に備えてください。

スギ花粉ついに終盤 東京・多摩地区の花粉飛散量 残りは3割程度か ヒノキ最盛期へ