揚げ物をした後の油の処分について、どうするのが正解なのか悩んだ経験はありませんか。そのまま排水口に捨ててしまうのは、排水口の詰まりや環境汚染といった観点からNGです。

東京ガスが運営する暮らし情報サイト『ウチコト』より、油の正しい処分方法を紹介します。

排水口に捨ててはいけない理由は

揚げ物をした後の油をそのまま排水口に流すのは絶対に避けてください。排水口の中で油が冷えて固まってしまい、詰まりの原因になります。

最悪の場合、排水口が完全に塞がれて流れなくなると、水が逆流して家が水浸しに…といったことにもなりかねません。

流した油が高温だと、耐熱性のない排水口を損傷させてしまう可能性があります。

また油を流すことは環境汚染の原因にも。流した油が海や川へ流れ込むことで水が汚れ、生態系に悪影響を及ぼします。

油の正しい処理方法は

処理方法としては、自治体の指示に従ってゴミとして捨てる方法と、リサイクルに出す方法の2つです。

1.可燃ゴミとして捨てる

使用済みの食用油は、可燃ゴミとして処分するのが一般的です。油をゴミにするための専用凝固剤を使うほか、濡らした紙タオルや新聞紙などに含ませてから可燃ゴミに出してください。

ペーパー類に含ませて油を捨てる場合は、牛乳パックを使うのが便利です。

牛乳パックの中に紙タオルや新聞紙など吸油性のよい紙を丸めて入れ、その中に使用済みの油を吸わせます。牛乳パックはある程度の温度に耐えられるよう、内部がポリエチレン加工されています

ウチコト ーより引用

ただし牛乳パックの内部は100℃を超えると溶けてしまうそうなので、揚げ物をした直後の油は入れず、熱が冷めるのを待ちましょう。

2.リサイクルに出す

油の処理方法の1つとして近年注目されているのが『リサイクル』です。すべての自治体が対応しているわけではありませんが、お住まいの地域で食用油の回収が行われているのであれば、こちらを利用するのもよいでしょう。

油をリサイクルに出す場合、もとの容器や使用済みのペットボトルに入れて、指定の収集場所に持っていくだけでOKです。回収された油は、石けんや肥料、バイオディーゼル燃料として再利用されます。

食用油のリサイクル方法は自治体によってまちまちです。各自治体のホームページで以下の点についてあらかじめ確認しておきましょう。

・使用済み油のリサイクル実施の有無

・回収日

・回収場所

・回収時のルール

使用済みの食用油は、可燃ゴミとして処理するのが基本です。処分方法は各自治体の指示に従ってください。

また近年注目されているリサイクルに出すのも1つの手です。限られた資源を有効活用するためにも、有効活用する方法も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。


[文・構成/grape編集部]

出典
東京ガス『ウチコト』
※写真はイメージ