日本サッカー協会JFA)は23日、4月から日本サッカー協会会長に就任する宮本恒靖氏の就任会見を行った。

 宮本恒靖氏は2024年度役員改選の会長選挙において、2023年11月25日の期日までに規定の16票以上の推薦を集め、正式に会長として立候補。2023年12月24日に開催されたJFA臨時評議員会で評議員により、「会長予定者」として承認された。そして、国内法に基づいて開催された定時評議員会で理事として選任され、同評議員会で選任された新理事による互選のプロセスを経て、承認が得られたため、宮本氏が正式に会長に就任することが決定した。

 宮本氏は会長就任に際し、「先ほどの評議委員会と理事会を経て、正式に第15代目日本サッカー協会の会長を拝命しました。今までも日本サッカー界のためにしっかり仕事をしようという思いでやってきましたが、今後はさらにその思いを強く持って、自分一人だけではできないこともあるので、たくさんの人を巻き込みながら、全員でより日本のサッカーをよくしていって、世界のスポーツの発展に貢献していきたいと思います。よろしくお願いします」と挨拶した。

 宮本氏は会長立候補時に、指導者養成コースの見直しの検討、2031FIFA女子ワールドカップU-17、U-20などのFIFA国際大会の招致、Jリーグがシーズン移行を決定した際に備えた20億円強の準備、施設整備助成金の準備と適用内容の変更の検討などをマニフェストに掲げていた。

 あらためて、宮本氏は『競技面での成果』、『女子サッカーの拡大』、『商業価値を高める』の3項目をベースに進めたいと語り、「日本サッカー協会に専務理事として入って2年ほどなので、歴としては長くないなかで、『今まではこうだったからこうじゃないか』のようなことをあまり考えずに、気にすることなくやれるのが自分の色だと思っています。ただ、歴代の会長の方の年齢に比べれば若いかもしれませんが、一般の社会の中には40代後半で経営者になっている方もたくさんいらっしゃいますし、すごく若いとは思っていません」と決意を語っていた。

宮本恒靖氏 田嶋幸三氏