阿部監督も安定した守護神を求めている(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 巨人3月23日に行われた楽天とのオープン戦東京ドーム)に1-1で終了。

 このゲームの大きなトピックスといえば、右ふくらはぎ痛のため出遅れていた大勢が9回に登板したことにあった。

【動画】復帰登板となった大勢が9回に楽天・島内にタイムリーを許したシーン

 1ー0の9回にオープン戦初登板した右腕は先頭から2者連続空振り三振を奪うなど、躍動感あふれるフォームとともに順調なすべり出しを見せた。しかし3人目の鈴木大地に左翼線二塁打を許すと、浅村栄斗への四球をはさみ島内宏明に右前適時打を浴びた。同点に追いつかれたが二死一、三塁のピンチに代打・黒川史陽を遊飛に打ち取って、追加点を防いだ。

 1回25球を投げ、2安打1失点。失点を許したものの、最速157キロをマークするなど150キロを超える速球を常時投げていたとあって、首脳陣はオープン戦最終となる24日の楽天戦で連投させ、今後の起用について正式に確定させる見込みだ。

 阿部慎之助監督も復帰を待ち望んでいた大勢が守護神の有力候補には違いないが、一方チームには「0行進」を続けている有力なリリーバーも控えている。

 この日8回から登板したアルベルト・バルドナードは1回無失点。先頭の辰己涼介を直球で見逃し三振を奪うと続く石原彪には追い込んでからチェンジアップで空振り三振を奪う。3人目の打者となった小深田大翔からは150キロ超の直球で見逃し三振の三者連続三振と緩急をつけた投球とパーフェクトピッチングを見せた。

 これでバルドナードはオープン戦6試合を投げ、すべて無失点で防御率は0・00をマーク。同じくリリーバー右腕の堀田賢慎もオープン戦5試合連続無失点で、防御率0・00と好調をキープしている。

 昨年救援防御率リーグワーストの3・81と苦しんだ巨人では安定した守護神含め、勝利の方程式確立がV奪回のための必須条件と見られている。

 果たして阿部監督の判断は?連投テストとなるオープン戦最終の大勢の登板内容も注目となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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